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更新日:2023年3月27日

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春を告げる風物詩「金魚の初競り」開催

コロナ前の活気、少しずつ

金魚の特産地として知られる江戸川区。3月2日(木曜日)、東京都淡水魚養殖漁業協同組合(船堀7丁目)では、金魚の初競りが行われ、関東近県の生産者が丹精込めて育てた「和金」や「琉金」など、約11種・約2万5千匹が競りにかけられました。

区内で金魚の養殖が始まったのは明治末期からと言われており、最盛期の1940(昭和15)年頃には区内23軒の養殖業者で約5,000万匹を生産。愛知県弥富市、奈良県大和郡山市と並ぶ金魚の日本三大産地の一つとして知られました。昭和30年代に急速な都市化が進むと、養殖業者は区内から関東近県へ移転。現在は2軒の養殖業者を残すのみとなりました。それでも江戸川区は良質な金魚の産地として名高く、日本一の金魚を決定する「日本観賞魚フェア」では、江戸川区産の「琉金」が品評会の最高峰である「農林水産大臣賞」を多数受賞するなど、「江戸川琉金」としてブランド化され高い人気を誇っています。

3月2日(木曜日)13時30分、金魚が入った活舟が競り場に運ばれると、競り人の「さぁ、いくら!」という威勢の良い掛け声を合図に競りを開始。都内や千葉、埼玉などから参加した仲買業者は、「ちょうまる」「せんまる」などと独特の符丁で競り落とし、活舟には仲介業者の屋号を書いた札が投げ入れられました。この日は、「和金」や「琉金」など約11種・約2万5千匹が競り落とされました。

同組合の堀口組合長は、「少しずつだが、コロナ前の活気を取り戻しつつある。金魚のふるさとえどがわとして、市場を盛り上げていきたい」と話しました。

落札された金魚は、首都圏を中心とした小売店等に卸され、観賞用や金魚すくい用として販売されます。同組合では、「金魚の初競り」を毎年3月の第一木曜日に開催。この日を皮切りに11月末の終競りまで定期的に競りを開催します。見学無料。

 

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