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更新日:2025年5月9日

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2025年5月9日 区児童相談所の業務にデジタル技術を活用

VR空間での研修や、相談内容のリアルタイム共有

江戸川区児童相談所「はあとポート」(中央3丁目)では昨年度、新規の相談受理件数が4,016件(速報値)に上りました。区児童相談所では、職員の専門スキルや機動力の向上を図るため、VR(仮想現実)を活用した職員研修と、児童虐待の緊急性の判断を迅速に行うためのシステムを新たに導入します。

都内児相で初導入!職員のスキルアップに向けたVR研修

区児童相談所に寄せられる相談内容は多岐にわたり、職員の高い専門性や対応力が求められています。これまで、面談を想定した対面でのロールプレイ練習などを行ってきましたが、顔見知りの職員同士では互いに意見を言いにくいなどの課題がありました。

新しく始める研修は、東京都市大学と連携し、家庭訪問を再現したVR空間で実施します。都内の児童相談所での導入は初めてです。受講する職員はアバターとなって、保護者とのやり取りを疑似体験。職員同士は別々の部屋から参加するため、相手に気兼ねなく練習を行うことができます。研修中は、東京都市大学やベテランの児童福祉司・児童心理司がスーパーバイザーとして状況を確認し、進行をサポートします。また、疑似体験中の心拍数や、研修前後の唾液アミラーゼ量を専用機器で計測。緊張やストレスがかかった場面を推測し、同じ状況での練習を繰り返し行うなど、職員の状況に合わせた研修を展開します。

研修は、今年配属された児童福祉司を中心に、7月にかけて計8回実施します。初回は5月12日(月曜日)午前8時45分から正午まで。取材をご希望の際は、事前に広報課報道係(電話:03-5662-0402)までご一報願います。

児童虐待対応支援システム

区児童相談所では、虐待などが疑われる家庭などに訪問した際、相談内容などをノートに手書きで記録し、職場に戻ってからシステムに入力しており、職員の業務負担が大きくなっています。また、訪問先から所内と情報共有や協議を行うときには、一度離席して電話で状況を伝え、所内で対応を決定後、再度電話で訪問先の職員に方針を伝達。それぞれのケースに対し、迅速に対応することが難しい現状があります。

今回取り入れるシステムでは、面談中に相談内容をタブレットに入力。キズやアザなどを撮影した写真の保存や、紙文書のデータ化も行うことができます。記録は児童相談所にリアルタイムで情報共有され、システム内のチャットでやり取りもできるため、円滑な意思決定につながります。また、記録を後から作成していた時間を他の面談の対応にあてることで、子どもや保護者への手厚い支援を提供することができます。閉域網の活用によるセキュリティが担保された同システムは7月に導入し、職員への操作研修も随時行っていきます。

 

子ども家庭部援助課の椎名真雄(しいなまさお)課長は、「児童相談所が開設して6年目になりますが、経験が浅い職員や若手職員への人材育成は道半ばです。業務のDX化を図るとともに、高い専門性と対応力が求められる職員を育成し、子どもと家庭に寄り添う児童相談所として機能するようサポートしていきたい」と話しています。

このページに関するお問い合わせ

このページはSDGs推進部広報課が担当しています。

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