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更新日:2025年3月10日

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2025年3月10日 東京大空襲から80年 江戸川区戦災犠牲者追悼式本日開催

本区出身の落語家・柳家さん八師匠が空襲体験語る記念講演

東京大空襲から80年となる今日(10日)、「小松川さくらホール(小松川3丁目)」では、「第37回東京大空襲江戸川区戦災犠牲者追悼式(主催:東京大空襲江戸川区犠牲者追悼「世代を結ぶ平和の像」の会/会長:楠田正治(くすだまさはる)」が開催されました。式典には戦争体験者や地元住民ら約200名が参加し、被災者を追悼するとともに、平和への祈りを捧げました。

1945(昭和20)年3月10日の東京大空襲では、未明の爆撃で辺り一面が火の海となり、見渡す限りが焦土となりました。本区における被害は、死者約800人、負傷者約5,800人、被害家屋約11,000戸、罹災者は約40,000人に上りました。

追悼式

同会場のある小松川・平井地区は、区内で最も甚大な被害に見舞われました。区は1988年、戦火に焼け残った当時の「江戸川区役所旧文書庫(小松川3丁目)」を平和と文化の重みを伝える重要な遺産として保存修復を決定。翌年(1989年)の保存工事に合わせ、「第1回東京大空襲江戸川区犠牲者追悼式」が開催されました。また1991年には平和の尊さを、世代を超えて語り継ぐため、区民らの浄財をもとに、戦災を体験した広島の彫刻家、圓鍔(えんつば)勝三氏に制作を依頼した「世代を結ぶ平和の像」を区に寄贈。小松川さくら公園(小松川3丁目)に建立されています。2018年に開設した「江戸川区平和祈念展示室」でも、遺族らから寄託された戦災資料や解説パネルなど約100点を常設展示し、戦争の悲惨や平和の大切さを後世に伝えています。

今日(10日)午後3時から行われた追悼式では、初めに江戸川区音楽祭合唱団が戦時中を舞台とした「ちいちゃんのかげおくり」をナレーションとともにピアノ伴奏で合唱。その後、参加者全員で黙とうを捧げました。主催者の楠田正治さんは、「若い世代に平和の尊さや戦争の悲惨さを語り継いでいくことが大切です」とあいさつしました。その後、都立葛西南高校(南葛西1丁目)の生徒が平和への取り組みを発表。「戦時中に何が起こったのかを学び、考え、次の世代へと語り継ぐことが僕たちの責任であると強く感じています。戦争の悲劇と平和のためにできることを考え続けることを誓います」と話しました。このほか、本区平井(逆井)出身の落語家・柳家さん八師匠による空襲体験を語る記念講演も行われました。

式典後、会場に隣接する「小松川さくら公園(小松川3丁目)」にある「世代を結ぶ平和の像」前に献花台が置かれ、式典参加者が恒久平和への祈りを捧げました。また、戦争遺構として区の文化財への指定・登録を目指す「旧江戸川区役所文書庫」の特別公開も行われました。式典に参加した女性は、「このような悲惨なことは二度と起こしてはならない。戦争を知らない世代が多くなってきているので、若い世代にも語り継いでいってほしい」と話しました。

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