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更新日:2023年11月22日

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2023年(令和5年)11月22日 正月の風物詩「しめ縄づくり」最盛期

新年を迎えるための準備着々と

正月に玄関や神棚などに飾られる「しめ縄」の製造・販売を行う岸野正義(鹿骨5丁目)さんのご自宅の作業場では、年末の出荷に向けて最盛期を迎えています。

「しめ縄」は、神の領域と現世を分け隔てる『結界』として、不純なものが入るのを防ぐために、新年に玄関や神棚などに飾るようになったと言われています。以前までは、農家が稲刈り後の藁を使って「しめ縄」をつくり、それを近隣の家々に配っていましたが、その後は農家が副業としてしめ縄づくりを行うようになりました。区内でも、昭和初期には500軒以上の農家がしめ縄を作っていたものの、都市化とともにその数も年々減少。現在、生産・販売を行っている7軒のみとなりました。

岸野さんは、しめ縄の製造・販売業者の3代目。先代は、小松菜などを生産する農家との兼業でしたが、現在はしめ縄づくりを本業としてしめ縄を製造しています。岸野さんのしめ縄は自家製にこだわり、埼玉県吉川市で稲を栽培しています。4月の苗作りから始まり、5月初旬に行われる田植えを経て、8月初旬から中旬にかけて青田刈りをします。稲は収穫後、すぐに乾燥機にかけられ、湿度管理をしている暗所で保管。この稲を使って、年間を通して製造をしています。

しめ縄を作る岸野さん

今日(22日)、岸野さんのご自宅の作業場では、年末の出荷に向けて「しめ縄」づくりの作業に追われていました。初めに「しめ縄」の芯の部分に使用される稲穂の実を採った後の「稲わら」に、出穂前の青々とした稲の「実とらず」を縒り上げます。次に、縒り上げた3本の縄をまとめて1本に縒り上げていき、長さ8尺(約240センチ)のしめ縄を完成させました。緩まないように両手両足で押さえるなど、全身を使って縒り上げる作業に、熟練の技が光ります。縒り上げた後は、余分な稲を切り取って仕上げます。大きさや種類によって違いますが一日に15~20本を製造。繁忙期の10月から12月にかけては土曜日・日曜日も休まず作業をしており、作業は今年も12月末まで続けられます。現在は、神社などへの出荷が多くを占めますが、インターネットなどでも販売しています。

岸野さんは、「今が一年で最も忙しい時期ですが、1つ1つ丹精を込めて作っています」と話しました。

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