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更新日:2023年11月7日

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2023年(令和5年)11月7日 自然動物園でクロツラヘラサギ 本日から一般公開

絶滅危惧種に指定される希少種 環境考えるきっかけに

レッドリストで絶滅危惧種に指定されている貴重な水鳥のクロツラヘラサギ。江戸川区自然動物園(北葛西3)では、環境教育や繁殖のため多摩動物公園(日野市程久保7)から移動してきたつがいの2組4羽の一般公開が本日(7日)、始まりました。

江戸川区自然動物園は、23区で初めて誕生した区立動物園として1983年に開園。現在、60種・617点の動物を飼育しています。入園料が無料で、人気のプレーリードッグやフンボルトペンギンなどを近くで観察できるとあって、平休日を問わずにぎわいを見せています。

クロツラヘラサギは、夏に朝鮮半島で繁殖し、冬になると九州地方や台湾、香港などで越冬する、トキ科の渡り鳥。成鳥になると全長70~80cm、翼を広げると約110cmにもなる大型の鳥で、平たくて先端が丸いヘラ状の黒いくちばしが特徴です。1980年代には、環境汚染により個体数が世界で300羽以下まで減少し、絶滅寸前となりました。その後、生息域の東アジア各国の国境を越えた保護活動により個体数が世界で約6,000羽程度まで回復したものの、現在も絶滅の危機に瀕しているとして、国際自然保護連合(IUCN)がレッドリストで「絶滅危惧種EN」に指定しています。都内で唯一、ラムサール条約登録湿地に認定された葛西海浜公園にも、越冬のためにまれに飛来することが確認されています。なお、国内では、12施設で合計120羽が飼育されています。

クロツラヘラサギ今回移動してきたのは、つがいの2組4羽。区内に飛来する珍しい鳥で環境教育にもつながり、いずれは繁殖もさせていきたいと考え、多摩動物公園から無償譲渡を受けて10月29日(日曜日)に同園へ搬入されました。搬入から1週間は検疫などを行ってきましたが、4羽とも落ち着いた様子で過ごしました。クロトキやショウジョウトキと同じ展示場に展示されており、水場の周りを歩いたり、止まり木に止まって羽繕いをしたりと、早くも園に慣れた様子を見せていました。なお、同園でのクロツラヘラサギの飼育は今回が初めてです。

クロツラヘラサギを担当している飼育員の磯部まり子(いそべまりこ/39歳)さんは、「世界でも個体数が少なく貴重ですが、葛西海浜公園に飛来するなど区にとっては身近な鳥です。クロツラヘラサギを見に来た方が、自然や環境について考えるきっかけになれば」と話しています。

江戸川区自然動物園(江戸川区北葛西3-2-1/03-3680-0777)

開園時間:午前10時~午後4時30分(土曜日・日曜日祝日は午前9時30分から)

(注)11月~2月は午前10時~午後4時まで

休園日:月曜(祝日の場合は翌日)及び年末年始 

入園料:無料

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