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更新日:2024年4月9日

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鶴岡出身作家の絵本 交流伝える

集団疎開から80年 平和のありがたみ感じて

寄贈された絵本の一部

友好都市の山形県鶴岡市の鶴岡地区物産協同組合(山形県鶴岡市山王町3)が、江戸川区とのつながりを知ってもらおうと、子どもたちに同市出身の絵本作家の絵本など80冊を初めて寄贈しました。

第二次世界大戦中の1944年。戦況の悪化に伴い、江戸川区から集団疎開が行われ、現在の鶴岡市では約4,200名の児童が生活しました。このことがきっかけとなり、疎開経験者を中心に文化やスポーツなどで交流を深め、1981年5月に両自治体間で友好都市盟約を締結しました。

鶴岡地区物産協同組合は、「江戸川区民まつり」や、区内の主要駅前の広場で開催する物産展など、年40回以上も出展し、友好都市として同市のPRを行っています。今年で疎開から80年が経過し、若い世代から「鶴岡市がなぜ江戸川区で催事をしているのですか」といった声を聞くことが多くなりました。同組合は、同市とのつながりを若い世代にもっと伝えたいと考え、当時疎開を経験した児童と同世代の子どもたちに身近な絵本などの寄贈を決めました。

今回寄贈した図書は、同市出身の絵本作家ましまえつこさん、つちだよしはるさん、さとうまりこさん3名の作品。区立保育園1園、区立幼稚園1園、区立小学校2校に合計80冊を寄贈しました。裏表紙には、疎開をきっかけに両自治体の交流が始まり、現在も続いていることを伝えるメッセージが添えられています。

絵本を読む子どもたち同組合の眞田順久(さなだよりひさ)事務局長は、「絵本などを手に取った子どもが、集団疎開から続く両都市のあたたかい交流を知って、平和のありがたみを感じてもらえたら嬉しいです」と話しています。同組合は、今後も保育園や小学校に毎年寄贈を行っていく予定です。

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