更新日:2024年3月8日
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4年ぶり開催!「雷(いかずち)大般若祭」
無病息災を願って 女装した青年らがまちを駆け巡る
地域住民の無病息災を願い、白粉や口紅などで華やかに女装した青年らが町内を駆け巡る奇祭「雷(いかずち)大般若祭」(区指定無形民俗文化財)が2月25日(日曜日)、真蔵院(東葛西4丁目)周辺で4年ぶりに開催されました。主催は、雷友会、雷の大般若保存会および雷町会。
同祭は、コレラが蔓延した江戸時代末期に、大般若経を背負った和尚が家々を回ったところ、被害がなくなったことに由来するもの。その後、病気の妹のために兄が妹の長襦袢を着て厄払いしたことがきっかけとなり、女装した青年らが住民の無病息災を願ってまちを駆け巡るようになりました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2021年以降は祭りを中止してきましたが、今年4年ぶりに開催となりました。
2月25日(日曜日)午前8時50分、出立式が行われる真蔵院には、女装した青年ら60名が太鼓の合図とともに雄叫びを上げながら集まりました。御霊を宿した「おひようご箱」などが住職から手渡され、奉納された酒樽で酒を酌み交わした後、威勢をつけて出発。大般若の行列は、「おひようご箱」、「祈祷札」、「御祝儀箱」を持った黒い羽織姿の三役を先頭に、手桶に入った塩を笹の葉で撒く「清め役」、長さ七尺余りの大宝剣2本、6つの経箱と続きます。経箱は、前日転読された大般若経が100巻ずつ納められ、重さは1箱あたり約50kg。箱の側面を竹の棒で叩きながら、「わっしょい、わっしょい」のかけ声とともに町内を巡っていきました。
御祝を片手に玄関先で一行を待っていた家主には、三役から御札や紅白餅などのお供え物、厄除けとしてお祓いを受けた黄色の布が手渡されました。一行は、一家の無病息災を祈り(災厄がかからないことに対して)「おめでとうございまーす!」のかけ声とともに三本締めをして祈願しました。
雷の大般若保存会の森茂(もりしげる)会長は、「地域の皆さんのおかげで4年ぶりに無事開催することができました。祭りが復活してから来年で50年を迎えますが、これからも末永く受け継いでいきたい」と話しました。
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