更新日:2024年6月19日
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女性の健康づくり
近年、晩婚化・少子化などの社会環境の急激な変化の影響を受け、女性の健康問題が多様化・複雑化しています。
また、女性のからだとこころはライフステージによって多くの特徴があります。
女性がいつまでも健康で、そしてキレイに過ごしていくためのヒントをご紹介します。
女性のライフステージと健康
女性のからだは、女性ホルモンの変化によって大きく影響を受けています。
女性ホルモンは女性らしさを作るエストロゲンと妊娠に関わるプロゲステロンがあり、この2つホルモンの働きによって約28日周期の月経サイクルが生まれ妊娠するための準備が繰り返されています。
女性ホルモンは月経が始まるころから分泌し続けられ、20~30代前半でピークに達しますが、30代後半から徐々に減少し始め、40代半ばを過ぎると急激に減少します。からだのあらゆる組織と同様に卵巣の働きも衰え、それに伴って起こる症状が更年期障害と言われるものです。
ライフステージ別女性の健康ガイド
健康とキレイを支える生活習慣
生活習慣はホルモンバランスの乱れにも影響します。生活習慣を見直して心身の状態を整えましょう。
タバコの影響ご存じですか?
女性が喫煙すると、肌への影響だけではなく、不妊になる危険性、閉経年齢が早くなる、骨粗しょう症になる可能性等多くのリスクが発生します。
左の有名な写真は、22歳の双子の女性が40歳まで喫煙した場合(左)と喫煙しなかった場合(右)に、どのような顔貌になるかをシュミレーションしたものです。
タバコに含まれる有害物資により毛細血管が収縮し、肌の乾燥やシワやくすみ、歯肉の変色が見られます。
女性の喫煙率
江戸川区の女性の喫煙率は、全国や東京都に比べて高い傾向ですが、減少傾向です。
喫煙率(%) | 女性 | 男性 |
---|---|---|
江戸川区 | 9.6 | 26 |
東京都 | 8.9 | 28.3 |
国 | 6 | 23.6 |
妊娠出産への影響
妊娠出産への影響として、早産、低出生体重・胎児発育遅延などが挙げられます。また生殖能力低下、子宮外妊娠、常位胎盤早期剥離、前置胎盤を引き起こす可能性が指摘されています。さらに、妊娠中においては、妊婦本人の喫煙(能動喫煙)だけでなく受動喫煙であっても、乳幼児突然死症候群(SIDS: Sudden Infant Death Syndrome)の要因となることが確実視されています。
「やせ」も「肥満」も要注意!バランスよく食べましょう
無理なダイエットによる「やせ」は無月経や低体温などの原因になります。
また、「肥満」は生活習慣病の原因になるばかりではなく、ホルモン分泌リズムを狂わせます。適正な体重を維持するために、1日3食バランスの取れた食事を心がけましょう。ごはんとともに、たんぱく質を中心としたおかず(肉・魚など)ともう1品(野菜、きのこ、海藻など)をつけましょう。
骨粗しょう予防にも注意!カルシウム、ビタミンD・Kをしっかり摂りましょう。
- 年代食事のポイントを紹介します。
- 自分のBMIを計算しよう!女性の健康推進室「ヘルスケアラボ」厚生労働省研究班作成「BMI測定」
+10(プラステン)の筋トレで、目指せメリハリボディー!!
健康的に引き締まったからだを目指し、筋力トレーニング(筋トレ)を生活に取り入れましょう。
筋トレは、基礎代謝が上がり太りにくいからだをつくることで生活習慣病の予防につながります。
また、冷え性・肩こり・足のむくみなどの改善、骨粗しょう症の予防になるなど健康的な体づくりに役立ちます。
まずは毎日、今よりプラス10分の運動から始め、慣れてきたら少しづつ時間や負荷量を増やしていきましょう。
毎日フロスを使いましょう!
歯ブラシでは届かない歯と歯の間のプラークがとれてすっきりし、キレイな息で過ごせます。
また、むし歯・歯周病予防にもなります。
毎日続けていきましょう。
毎日のセルフケアとかかりつけ歯科医での定期的な専門ケアで健康なお口をめざしましょう!
休養・睡眠をしっかりとりましょう
睡眠にも女性ホルモンの変化が影響します。月経前には日中の眠気、妊娠中には日中の眠気や不眠、出産後は睡眠不足、そして更年期には不眠になりやすいという特徴があります。
睡眠時間は長くても、短くても健康を損なうリスクを高めることがわかってきました。個人差はありますが、6~7時間前後の睡眠時間が目安です。時間だけでなく質の良い睡眠を目指しましょう。
女性特有のがんと骨粗しょう症
乳がんや子宮がんなどの女性特有のがんは、若い方も注意が必要です。
- 子宮頸がん 女性の健康推進室「ヘルスケアラボ」厚生労働省研究班作成「子宮頚がん」
- 子宮体がん 女性の健康推進室「ヘルスケアラボ」厚生労働省研究班作成「子宮体がん」
- 卵巣がん 女性の健康推進室「ヘルスケアラボ」厚生労働省研究班作成「卵巣がん」
- 乳がん 女性の健康推進室「ヘルスケアラボ」厚生労働省研究班作成「乳がん」
がん検診
2人に1人が「がん」を経験すると言われる身近な病気です。
また、40代~60代の日本人の死亡原因の1位は「がん」です。
元気なときこそがん検診を受けましょう。江戸川区は無料で実施しています。
詳しくはがん検診のページをご覧ください。
骨粗しょう症検診
骨粗しょう症は、骨密度が低下し、骨の強度が弱くなることで骨折などが起こりやすくなる病気です。
閉経後の女性に多くみられることが特徴です。
詳しくは骨粗しょう症検診のページをご覧ください。
女性の健康と予防接種
女性の感染症のなかには、ワクチンで予防できるものがあります。
予防接種を受けることは、女性自身がその感染症を予防するだけでなく、妊娠中や産後に胎児や赤ちゃんへ母子感染を起こさないためにも重要です。
プレコンセプションケア
『プレコンセプションケア』とは、WHOによると「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」と定義しています。
将来の妊娠・出産や自らの健康のため、すべての若い男女の健康を応援する取り組みです。
若い世代が自ら健康管理できるようになることは、生涯にわたって「質の高い生活」を送ることにつながります。
より健全な妊娠・出産のチャンスを増やし、次世代の子どもたちをより健康にすることを目指します。
江戸川区ではプレコンセプションケア支援事業を開始しました。
プレコン・チェックシート
もっとステキなあたなになるために、できることから始めましょう!
女性の健康週間
厚生労働省では、3月1日から3月8日までを「女性の健康週間」と定めています。関係団体等社会全体が一体となって啓発事業及び行事などを展開し、女性が生涯を通じて明るく、充実した日々を過ごすために総合的に支援することを目的としています。
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