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更新日:2021年3月1日

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未曽有の大災害から10年 忘れてはいけない想い(3月1日)

 

「気仙沼市出身の大学生と区内高校生の防災交流会」の様子

 「津波で流れてくる缶詰を拾って食べました」

 ちょうど一年ほど前、共育プラザ一之江で防災イベントが開かれました。この日の企画は、中学1年生の時に東日本大震災に遭った大学生2人から話を伺うというものでした。

 彼らが通っていたのは気仙沼市立階上(はしかみ)中学校。防災教育が盛んな学校です。10年前のあの日、学校で被災した彼らは、避難者であふれ返る体育館や教室、校舎3階から見える津波や火災の様子を今でも鮮明に思い出すそうです。最も多感な時期に経験した大震災。彼らの語る記憶はテレビで流れる映像以上にすさまじく、イベントに参加した本区の中高生たちは息をのみ聞き入っていました。

 震災の11日後、階上中学校では、まだ避難者の残る体育館で卒業式が行われました。卒業生代表が涙をこらえ読み上げた答辞。「天が与えた試練というには、むごすぎるものでした。辛くて、悔しくてたまりません。生かされた者として、顔を上げ、常に思いやりの心を持ち、強く、正しく、たくましく生きていかなければなりません。苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていく事が、これからの、わたくしたちの使命です」

 未曽有の大災害から10年、どんなに時が流れても忘れてはいけない彼らの想いです。

江戸川区長 斉藤猛

 

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