更新日:2025年9月22日
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2025年9月22日 「就労選択支援事業」来月から開始
障害のある方の希望や能力、適性に合った選択を支援
江戸川区は10月から、障害者が就労先や働き方を考える際に、個人の能力や適性に合った選択ができるよう支援する「就労選択支援事業」を開始します。
就労選択支援事業は、就労系障害福祉サービスの利用や一般就労を希望する障害のある方を対象に、就労アセスメントを通して、個人の就労能力や適性の評価を行い、本人の希望をもとに自分に合った働き方を支援する事業。「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律の一部を改正する法律」の施行に伴い、10月から全国で開始します。
区はこれまで、卒業後に就労継続支援B型事業所の利用を考えている特別支援学校の高校3年生を対象に、就労アセスメントを実施し、本人の特性や能力を生かすことができる最も適切な「働く場」を選択できるように支援してきました。しかし、生徒によっては既に進路が定まっていることもあり、効果を実感しにくい場合がありました。これを踏まえ、就労選択支援事業では、本格的に進路を考える時期を迎える前に、自分の特性を知る機会を提供しようと、就労継続支援B型事業所を進路に見据える高校2年生を対象に支援します。
同事業は、まず、東京都の指定を受ける「江戸川区立障害者就労支援センター(東小岩6)」と、「就労移行支援事業所naturaプラス(南小岩7)」で行う予定です。支援期間は原則1か月です。本区では、学校と事業所で作業アセスメントを5日間実施。学校では、授業見学や、教員からの聞き取りなどを通して、普段の生活の様子を確認します。また、事業所では、本人との面談や軽作業などを実施。本人の希望や適切な環境、強みなどを整理します。こうして得られた評価は、本人や保護者、就労選択支援事業所、計画相談支援事業所、教員などで構成する多機関連携会議で共有します。支援終了時には、作業アセスメントの結果や会議内容などを個別にわかりやすくまとめたアセスメントシートを提供。卒業後の進路先を決めるうえでの参考にすることができます。来年度以降は、高校生に限らず社会人も利用できるよう対象を拡大していく予定です。
福祉部障害者福祉課の上坂(こうさか)かおり課長は、「就労選択支援サービスは、障害のある方の強みなどを就労に生かしていくことができるという点で、就労の可能性を広げることができると考えています。制度を活用し、障害のある方の就労支援をさらに進めていきます」と話しています。
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