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更新日:2022年7月15日

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未来へのヒント 第11回 はるな愛さん(タレント)

CCBY 但し、画像データは除きます

 

 

性的マイノリティーに対する理解がまだ浸透していなかったころから、お茶の間の人気者として活躍し続けているはるな愛さん。性別にとらわれず、自分らしく生きることを選んだはるなさんだからこそ感じる時代の変化や、多様性を認め合う社会の実現に向けて必要なことを伺いました。

 

Profile
大阪府出身。タレント。アイドル松浦亜弥さんの口パク芸である「エアあやや」で大ブレーク。以後、数々のバラエティー番組に出演する他、歌手や女優、声優としてマルチに活躍。2009年にはタイで行われた「ミスインターナショナルクイーン2009」で第1位となる。近年は被災地への訪問、炊き出しの他、自身が経営するお店で子ども食堂を開催するなど社会貢献活動にも力を入れている

はるな愛さん(タレント)

―テレビに出始めたころと今、変化を感じることはありますか?

はるな愛さん

松浦亜弥さんのものまね「エアあやや」がお茶の間に受け入れられたことをきっかけに、2007年ごろからテレビに出演するようになりました。それまでは「ニューハーフキャラはテレビに出て食べていくのは厳しい」と言われていました。
今は時代が進んでさまざまなキャラクターの人たちが出てきて、私自身もやりたいことを自由にできるようになっています。ただ、私がテレビに出て表現することで、LGBTQの全ての人が同じように思われてしまうのは、心苦しく感じることがあります。
LGBTQはレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニング、それぞれの頭文字を取って生まれた性的マイノリティーを表す総称ですが、このカテゴリー分けにしっくりくる人は何人いるのだろうと考えることがあります。誰一人として個性が同じ人はいないように、人の数だけこの頭文字はあります。昔に比べてLGBTQという言葉が浸透し理解も進んできましたが、まだまだ過渡期にあると感じています。

―多様性を認め合う社会を実現する上で、大切なことは?

東京2020パラリンピックの開会式に出演させていただいた際、出演者同士で話していると「この人は耳が聞こえなかったんだ」と途中で気付くことがあったんです。でもそれが特別なことと感じたことは全くありませんでした。いろいろな人がいることを理解した上で集まったチームなので、率直にコミュニケーションができていたんですね。
それから一つ、忘れられないことがありました。楽屋に張られたスケジュール表を、低身長症で背が低い女性が椅子の上に乗って見ていたんですね。それを見て、ハッとしました。「私たちの目線に合わせてスケジュール表を張ってしまってごめんなさい」と。
ただ大事なのはこうして「気付く」ことなんです。気付いた時に相手とコミュニケーションを取ることが、多様性を認め合う社会を実現する上で大切なことだと思います。お互いが不得意なところを言い合えたり、補い合えたりできる環境というのはすごく大事だなと改めて感じました。

はるなさんが理想とする共生社会とは?

江戸川区では、誰もが安心して自分らしく暮らせる社会の実現を目指してさまざまな取り組みを行っているとお聞きし、とても興味を持ちました。しかも、江戸川区には同性パートナーシップ証明制度があると知って、すてきな取り組みだなとうれしくなりました。ただ、制度を受けるにはさまざまな条件を満たす必要があるなど、まだまだハードルが高いのが現状。このあたりは行政を含め、いろいろと慎重に試行錯誤していくことが必要なのかなと感じています。
また、「人を知る」という意識も共生社会を実現する上では欠かせません。「自分は関係ない」「自分さえ良ければいい」ではなく、隣に居合わせた人が困っていたら「何かありましたか?」と聞けるかどうかがとても大事。そこからさまざまな人と声をかけ合ってつながっていく。そんなふうにして、誰もが安心して暮らせる社会をつくっていけたら理想ですね。
先ほどお話しした低身長症の彼女が「みんな違って当たり前で、みんな一緒がもっといい」と言ったことがありました。この言葉を聞いた時に、本当にその通りだなと思ったんです。人と人とのつながりが根付いている江戸川区だからこそ、多様性や共生社会の実現をけん引するまちとして、これからもさまざまな取り組みにチャレンジしていただきたいですね。

江戸川区の共生社会の情報発信サイト「TOMONI(ともに)」では、はるな愛さんの他、先進的な取り組みを行う企業、専門家、研究者などさまざまな方のインタビューをお届けしています。

問い合わせ 共生社会推進係 電話:03-5662-0091

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このページはSDGs推進部広報課が担当しています。

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