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更新日:2022年4月1日

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未来へのヒント 第4回久下真以子さん(フリーアナウンサー)

CCBY 但し、画像データは除きます

 

 

「三度の飯よりパラリンピックが好き」と語り、取材や執筆を通じてパラリンピック競技とパラアスリートの魅力を精力的に社会に発信しているフリーアナウンサーの久下真以子さん。「日本一パラスポーツを語れる女性アナウンサー」となったきっかけや、江戸川区が目指す「誰もがスポーツを楽しめるまちづくり」についてお話を伺いました。

Profile
大阪府出身。フリーアナウンサー、スポーツライター。四国放送アナウンサー、NHK高知・札幌キャスターを経てフリーの道へ。2011年、パラスポーツの取材をきっかけに、パラ取材を志す。キャッチコピーは、「日本一パラを語れるアナウンサー」。現在はパラスポーツの他、野球やサッカーなどスポーツを中心に活動中。2020年より区の「えどがわ未来カンファレンス」委員。

久下真以子さんとパラアスリート

「右手だけでロンドンに」

―久下さんがパラスポーツの魅力を知ったきっかけを教えてください
元々スポーツは好きだったのですが、パラスポーツの魅力に気付いたのはNHK高知放送局に在籍していた2011年に池透暢選手を取材させていただいてからです。
今では車いすラグビー日本代表のキャプテンを務める池選手ですが、当時は車いすバスケットボールの選手として2012年のロンドンパラリンピックの代表入りを狙っている最中でした。左手に障害があり、ほとんど右手一本でプレーしているにもかかわらず、「右手だけでロンドンに行ってやるんだ!」という強い意志を持つ池選手の姿に強い感銘を受けて、パラスポーツのメッセージ性を知りました。
そこから「パラスポーツの魅力を世の中に発信したい!」と考えるようになり、フリーアナウンサーになった頃から、担当番組の中でパラアスリートの方々にご出演いただく企画を自ら提案して作るようになりました。
さらに発信していくために私は自分から積極的にパラスポーツの会場を訪れ、高知で得たパラスポーツへの熱意と、札幌時代の上司に鍛えられた取材力を武器に、パラアスリートの方々への取材やパラスポーツの記事の執筆も行うようになりました。

充実したパラスポーツの”場”

―パラスポーツ取材経験が豊富な久下さんには、江戸川区のパラスポーツへの取り組みはどのように映りますか?
江戸川区が「東京2020パラリンピック22競技”できる”宣言!」をしていることは報道を通じて知っていましたが、22競技の一つであるパラ馬術をできるようにするために馬までそろえる自治体は、私も記憶にありません。「何としてでも障害者にスポーツの場を提供するんだ!」という区の姿勢が、とても素晴らしいと思います。
実はパラスポーツをする上での一番の悩みが、「練習の場所が少ないこと」なんです。それは第一線で活躍するパラアスリートであっても例外ではありません。2018年6月、お台場にパラスポーツ専用体育館「日本財団パラアリーナ」がオープンしましたが、それでもまだまだ足りません。車いすバスケットボールのように普通の体育館でできそうな競技でも、車いす競技だと床に滑り止めの”松やに”やタイヤ痕が付着することを理由に体育館が使えない自治体も存在するのです。そのような中、江戸川区では車いすでの体育館利用を断ることは一切ないと聞いていますし、「”できる”宣言!」として積極的に障害者のスポーツの「場」づくりをしています。まさに他自治体の模範になる取り組みですので、他自治体も追随して、日本中でパラスポーツの環境が充実してほしいと思います。

―今後江戸川区のパラスポーツへの取り組みに期待することは?
パラスポーツは競技用の義足や車いすが非常に高価で、気軽に挑戦することが難しいという課題もあります。そのため、身近なところで道具を借りて体験できる環境があるということは、スポーツへのハードルが高い障害のある子どもたちにとって、非常に心強いと思います。子どもたちに限らず、パラスポーツの裾野を広げるという意味においても大変有効です。
「パラスポーツを体験してみたい初心者も本格的な練習をしたいパラアスリートも、江戸川区に行けば大丈夫」という、パラスポーツの聖地のような存在になってくれることを期待します。

誰もがパラスポーツを楽しめる未来に

―えどがわ未来カンファレンスを通じて江戸川区はどのように変わっていくと思いますか?
委員となった当初は、私がパラスポーツを専門としていたこともあり「共生社会」と聞くと障害のある方に関わることというイメージを思い浮かべがちだったのですが、カンファレンスを通じて障害だけではなく性別や年齢、国籍といったさまざまな多様性も含めての「共生」なのだと再認識しました。
その点、私には「パラスポーツ」だけではなく「30代女性」という属性もあるので、カンファレンスでは私自身が興味を持っている「子育て」に関わる分野でも積極的に意見を発していきたいです。特に江戸川区でも毎年保育園の定員を増やして対策している「待機児童」の問題や、国や自治体から助成金も出ている「不妊治療」といった分野を考えていきたいです。
「誰もがスポーツを楽しめるまちづくり」という面では、障害の有無にかかわらず一緒にパラスポーツを楽しめる未来を目指してほしいです。「パラスポーツは障害者のスポーツ」と思われがちですが、見方を変えれば「障害があってもできるスポーツ」です。健常者も含め、みんなで楽しめるからこそ、共生社会にとって無くてはならない文化として広がってほしいと思います。

パラスポーツの聖地のような存在に 取材場所の江戸川区陸上競技場では定期的に車いす利用者を対象に「EDORIKU車いす陸上教室」が

共生社会の実現に向けて江戸川区が立ち上げた会議体「えどがわ未来カンファレンス(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)」の特設ホームページでは、久下さんのほか先進的な取り組みを行う企業、専門家、研究者などさまざまな方のインタビューをお届けしています。

問い合わせ 共生社会推進係 電話:03-5662-0091

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