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更新日:2021年6月1日

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未来へのヒント 第1回知花くららさん(モデル)

誰もが安心して自分らしく暮らせる共生社会のために

CCBY 但し、画像データは除きます

 

 

江戸川区が目指す「共生社会」をテーマに、さまざまな分野の方にお話を伺う連載を、区の会議体「えどがわ未来カンファレンス」特設ホームページ(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)と連動してお届けします。1回目は、モデルの知花くららさん。国連世界食糧計画(WFP)の日本大使や「国際女性デー HAPPY WOMAN AWARD for SDGs」に選出されるなど、精力的に国内外の活動に取り組み、世界の貧困の現場を目の当たりにしてきた知花さんからの“未来へのヒント”とは—。

Profile

1982年、沖縄県生まれ。上智大を卒業した2006年にミス・ユニバース世界大会2位。2007年にWFPオフィシャルサポーターに就任し、2013年からは同日本大使を務める。2015年にはNHK大河ドラマにデビューするなど女優としても活躍中。著書に短歌集「はじまりは、恋」(角川書店)など。

知花くららさん

”当たり前”が当たり前じゃないことを伝える役割

―知花さんはWFPではどのような活動をされているのですか?

WFPは、簡単に言えば「世界中の食料が足りていない地域に食料を支援する組織」です。私も組織の活動の一環として、貧困に陥っていたり、紛争があったり、大きな自然災害の被害を受けて食糧難になっている国を訪れています。現地視察では赤ん坊が脱水症状のために命の危機に陥るというような、日本にいるだけでは想像もできない環境で暮らす人たちの姿をたくさん見ることになり、日本での当たり前が当たり前じゃないことに気付かされることばかりです。
そうした”知る機会が無いけれど知らなければいけない”光景を、日本にいる人たちに伝えるのは私の役目の一つです。講演会やトークショーでは現地の子どもの写真を見せながら、「この子は、この日の朝ごはんは何を食べた」「普段は家でどんなことをしている」などと具体的に話すことで、身近な自分ごととして知ってもらうように努力しています。

―日本での情報発信の活動については東日本大震災が一つの転機になったと伺いました

私がWFPの活動に加わるようになったのは2007年からです。当初はアフリカの現状などの話をしても、どこか遠い所の話のように受け止めてしまう人が多数派でした。
それが2011年3月の東日本大震災を節目に、真剣に耳を傾けてくれる人がぐっと増えたと感じています。震災では多くの方が亡くなり、無事であったとしても「住まいや家財など身近にあったものを失った」「命の危険が迫る経験をした」という方がたくさんいます。そうした生の声をさまざまな場面で聞くことを通じて、当たり前だったものが当たり前じゃないことに気付くきっかけになったという方が多かったのではないでしょうか。

まずは「相手を自分の物差しで測らない」ことから

―江戸川区は「共生社会」の実現を目指しています。WFPの活動を通じて見えてきた共生社会にとって重要なものはなんでしょうか?

現地視察などで知らない地域に行くときは、まず「そこの暮らしを丸ごと受け入れる」ところから入り、「彼ら、彼女らにとって何が幸せなのか」「今必要なものは何なのか」を考えるように意識しています。お互いを認め合い尊重し合えることは、SDGsの理念でもある「誰一人取り残さない『共生社会』」への一歩目となると考えるからです。
さまざまな国を訪れて、その地域独自の習慣をたくさん目にしてきました。そうした場面でも相手のバックボーンによく目を向け、「相手を自分の物差しで測らない」ことができるようになれば、「相手の立場に立って考える」こともできるはず。
私自身がその大切さに気付いたのは、かつてアフリカ南部のザンビアを訪れたときに出会ったおばあさんとの会話がきっかけでした。洪水の被害を受けて家も畑も流されてしまったおばあさんは、自分の暮らしが大変なのにもかかわらず、別れ際、私たちに「何もしてあげられないけど、旅の安全や幸せを祈ります」とお祈りをしてくれました。「本当の豊かさって何だろう」とすごく考えさせられるとともに、相手の立場に立って幸せを願えるおばあさんの気持ちから新しいことに気付かせてもらうことができました。

心強い地域の見守りの目

―江戸川区での共生に関する施策についてどんな印象を持ちましたか?

私自身も母親として育児の真っ最中ということもあり、特に心強い施策だと思ったのは「なごみの家」ですね。地域支援の拠点として区内各地に整備されていて、子育てや家庭のこと、それ以外でも困ったことがあったら何でも相談できる施設だと聞きました。貧困や家庭内暴力、育児ノイローゼ、産後うつといった周囲に打ち明けづらいことを抱えている方々を、地域が見守り、「あの人、何かに困っているのでは?」と見つけてあげられることがとても助けになるのでは―と期待しています。
また、江戸川区では2030年を見越したSDGsのさらに先となる、2100年に向けたまちづくりに取り組んでいるとのことですが、こうした長期的な視点というのはWFPで行っている途上国の学校給食のプログラムと似ているなと感じました。学校給食のプログラムも、成果となって表れるのはその子どもたちが大人になって社会に出るようになってからです。私はこのような未来のゴールを見据えた活動を”種まき”のようだと感じています。江戸川区でも、2100年に実るためのたくさんの種をまいていく意識で取り組んでいっていただきたいなと思います。

「相手の立場に立って考える」ことが「共生社会」実現への一歩目

「『日本の環境が世界の当たり前ではない』と、身近な自分ごととして知ってもらうように努力しています」(知花さん)
写真はWFPの活動で訪れたケニア

共生社会の実現に向けて江戸川区が立ち上げた会議体「えどがわ未来カンファレンス(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)」の特設ホームページでは、知花さんのほか先進的な取り組みを行う企業、専門家、研究者などさまざまな方のインタビューをお届けしています。

問い合わせ 共生社会推進係 電話:03-5662-0091

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