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更新日:2022年4月1日

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未来へのヒント 第8回のんさん(女優)

CCBY 但し、画像データは除きます

 

 

思い入れがあって捨てられない服などの素材を別の洋服や小物入れに作り替えて新たな価値を生み出す「アップサイクル」という取り組みを行い、「創作あーちすと」として活躍する女優・のんさん。今回はこうした活動をきっかけに、ジャパンSDGsアクション推進協議会から「SDGs People(注)」第1号に選出されたのんさんにお話を伺いました。
(注)SDGs People:官民連携プロジェクト「ジャパンSDGsアクション」で定義された、SDGsを実践する人のこと。

 

Profile

1993年兵庫県生まれ。女優、創作あーちすと。ジャパンSDGsアクション推進協議会より、SDGs People第1号に選出される。2016年公開の劇場アニメ「この世界の片隅に」で主人公・すずの声を演じ、第38回ヨコハマ映画祭「審査員特別賞」を受賞。初の劇場長編監督作品となる「Ribbon」が公開中。

のんさん(女優)

ヘアメイク:森かおり
ヘアスタイリスト:町野泉美

”もったいない”という気持ちがSDGs につながった

―アップサイクルは環境保全を意識して始めたのですか?
元々、裁縫が好きで一から洋服を作るようなことはしていたのですが、リメイクは積極的にはやっていませんでした。でも、私の家には似合わなくなってしまったお気に入りの服や、着なくなったけど捨てられない服がたくさんたまっていたんですね。それを見ていると「もったいないな」という気持ちが大きくなって、捨てたくない想いからリメイクを始めました。なので、始めは全く環境のことは意識していなかったんです。
でも改めてSDGsについて調べてみると、17の目標の中に「つくる責任 つかう責任」を見つけました。そこで初めて無意識にとっていた私の行動は、”アップサイクル”になるんだということに気付いて、この目標にとても共感したんです。日常的に自分がしていることが地球のためになっているんだとすごくうれしくなりました。

―気付かないうちにSDGsに関わっていたのですね
SDGsに関わるということは、人やお金を動かすような規模の大きなことだと思っていたのですが、共感できる目標があったことで、今の自分の行動でいいのだと気付きました。大きなことを最初からやるのではなく、まずは17の目標から自分が共感するものを探す。「これがSDGsなんだ」と気付くと、隣にある目標にも「これもそうなの?」と芋づる式に意識が広がっていく気がします。
今はまだ、世の中の多くの人が「大いなる意思をもっていないと、飛び込んではいけない」と構えているように見えます。でも、もっとラフで良いのだと思います。エコバッグを使うことやごみを分別するのと同じように、日常化していくといいなと思います。そのためにも、SDGs PeopleとしてSDGsに対するハードルを低くできるような発信をしていこうと思います。

SDGs 的な発想が自然と作品に出ているみたい

映画「Ribbon」公開中
脚本・監督・主演:のん
(c)「Ribbon」フィルムパートナーズ

―SDGsの考え方は、表現者としてののんさんに影響を与えていますか?

私は音楽活動や映画製作など、女優以外の表現活動も行っています。コロナ禍には、映画「Ribbon」を企画し、脚本・監督・主演も務め、劇場長編作品に初挑戦しました。この作品は、コロナの影響で卒業制作展が中止になってしまった美術大学生を題材にしています。見てもらうために作っていたはずの卒業制作作品が、なすすべもなく人の目に触れる機会を奪われ、ごみのように壊したり破棄されなければならなかったり…そんな状況に主人公は、作品だけでなく、自分自身もごみになっちゃったと思う悲しさなどいろいろな感情を募らせていくんですね。どうしようもない状況からくるいら立ちから家族や親友と衝突してしまうこともあるのですが、未来や青春を奪われてしまった主人公たちが困難を乗り越えながら再び前を向いて動き始める様子を描いた作品です。
この脚本は、インターネットで見た美大生のインタビューにあった「1年かけて作った作品がごみのように思えた」という言葉から発想を得たんです。不要不急なことは控えなければならない日々が続き、美大生にとっては、芸術や文化が優先されないもどかしさもあったと思います。我慢していた気持ちを晴らして前に進めるように、どうにかこの時の人たちの想いを切り取らなきゃいけないと思って必死に脚本を書きました。
実は自分の気持ちを奮い立たせるために脚本を書いた部分も大きいのですが、劇中の美大生たちの荒んでしまった想いが、人との衝突や共感によって再生していく姿に、SDGsの根底となる「人と人のつながり」や「人や自分を認める大切さ」を感じ取ってくださる方もいるようです。意識していたわけではないのですが、自然とSDGs的な考え方が作品に現れたのかなと思います。

人と人がつながっているまちってすてき

―江戸川区が掲げる「ともに、生きる」という考え方についてどう感じますか?
私は映画を作るなど人と関わる仕事をしているので、もちろん人と関わることはすごく好きですが、ハグをしたり握手をしたり過度な触れ合いは得意な方ではないと思っていました。しかし、コロナ禍で制限されて誰とも会えない状況になって、人との触れ合い、直接会ってのコミュニケーションって大事だったんだとすごく実感しました。これって、人が本能的に必要としていることだったんですよね。
私の育ったまちでは、すれ違う人がみんな顔見知りでした。学校でも「近所のおじいちゃんおばあちゃんにもあいさつしなさい」と教わりました。当時はそれが面倒に感じることもあったのですが、今となってはすごく良かったなと思うんです。江戸川区もそうやって、人と人がつながっているまちを目指していると聞きました。
そういった、人として大切なことを取り組みのスローガンにしているのは、とてもすてきなことだと思います。自分の知らないことを知っている人や、自分の知らない場所に住んでいた人に会えることは、「考え方が違う人ってこんなにいるんだ」「いろんな人がいるんだな」ということを知るきっかけになります。そういった多様性に子どもの頃から触れられると、人と違うことがより自然なものとして捉えられていくはずです。江戸川区の未来を見るのが今から楽しみです。

共生社会の実現に向けて江戸川区が立ち上げた会議体「えどがわ未来カンファレンス(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)」の特設ホームページでは、先進的な取り組みを行う企業、専門家、研究者などさまざまな方のインタビューをお届けしています。

問い合わせ 共生社会推進係 電話:03-5662-0091

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