更新日:2024年11月28日
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2024年11月28日 区内園芸農家で「ポインセチア」出荷最盛期
季節を華やかに彩るクリスマスフラワー
区内で花卉園芸を営む中乃園(代表:石井淳一(いしいじゅんいち)/59歳/鹿骨5丁目)では、クリスマスを華やかに彩る色鮮やかな「ポインセチア」の出荷が最盛期を迎えています。
ポインセチアは、メキシコ原産のトウダイグサ科の常緑低木。花軸と苞(ほう)が変形してできた杯状の内部に花を持つ「杯状花序(はいじょうかじょ)」と呼ばれるトウダイグサ科特有の花を形成し、熱帯地域などでは3メートル~5メートルの高さまで成長します。短日植物で着色期が12月にあたり、花の周りの赤い苞葉(ほうよう)と深い緑の葉のコントラストが美しく、日本でも「クリスマスフラワー」として親しまれています。
同園のポインセチアは、アサガオの栽培が終わる7月下旬から栽培を開始します。初めに、吸水スポンジに挿し木し、発根したものを鉢に移植。より多くの枝を育てるため、2週間~3週間後に一度枝を切り、分岐させます。以降、3か月~4か月にわたって、水やりやビニールハウス内の室温などを細かく管理。夏の暑い時期は日除けをし、寒くなってきたら暖房を入れてハウス内の温度を20度に保つなど、植物にストレスを与えないように管理を徹底しています。今年は猛暑の影響で、成育が止まって枝分かれしてしまったり、葉が腐ってしまったりしたものもありましたが、クリスマスシーズンを前に、立派に生産することができました。
今年は、深い赤色の苞葉が上向きに展開する「ジェスターレッド」の鉢植えを300鉢生産。ほかにも、丸い苞葉がかわいらしい「クリスマスマウス」や、朱色の苞葉が特徴の「クリスマスサプライズ」を、今シーズンは各40鉢ずつ栽培しています。切り花用では、「ジェスターレッド」と純白の苞葉が目を引く「フローズン」を合計1,300鉢分生産しています。
本日(28日)、同園では、切り花用に長さを測りながら丁寧に切り取ったり、一つずつラッピングを施したりといった、出荷に向けての準備を行っていました。石井さんは、「直射日光が当たらず温度変化の少ない場所に置くと、長く楽しむことができます。街で見かけたときは、ぜひ手に取ってみてください」と話しています。
鉢植えは、12月初旬までに市場や花屋に出荷されます。切り花は、12月半ばまでに大田市場に出荷され、主に都内の花屋で売り出される予定です。
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