更新日:2024年11月25日
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2024年11月25日 新年に向けて区立障害者施設で干支鈴づくり
1つ1つ心を込めて手作り
障害者通所施設「区立えがおの家(東葛西5丁目/指定管理者:社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会(施設長:寺澤宣通/てらさわのぶみち)/利用者数:85名)」では、新年に向けて、利用者の方が来年の干支「巳(み)」にちなんだ干支鈴づくりを行っています。
区立えがおの家は、知的障害を持つ方を対象とした障害者通所施設。障害者の心身発達を促進し、基本的な生活習慣や社会生活能力を維持・向上を図るため、日常生活や社会活動支援を行っています。
干支鈴は、正月飾りとして干支をかたどった粘土を焼成して作られた土鈴。鈴の音には災いや魔物を祓う力が宿ると言われており、土鈴は古くから魔除けとして祭礼などで使われていました。江戸時代には、福を招き入れる縁起ものとして動物などをあしらった土鈴が利用され、現在「干支鈴」は、年初めに家庭などに飾られる「正月の風物詩」となっています。
同施設では、作業活動の一環として、毎年干支鈴づくりに取り組んでいます。今年は、1月から通所する85名の内、約70名の利用者が職員や地域ボランティアの指導のもと干支鈴の制作に取り掛かりました。はじめに、めん棒で粘土をたたき空気を抜いてから石膏の型に詰めて成型。乾燥させた後、施設内の陶芸窯で素焼きをして、絵付けや紐付けを行って一つ一つ完成させます。主に利用者の方は、厚みにムラがないよう指先を使って均一に粘土を型に詰めたり、ベースの色を塗ったりする作業を担っています。
今年作られた「巳」の干支鈴は、高さ約6センチメートル、幅約10センチメートル、奥行約8センチメートルの手のひらサイズ。蛇のデザインは職員のオリジナルのもので、金運を招くようにと黄色い玉に巻き付いているのが特徴です。また、蛇の頭にはラメを塗っており、新年を明るい気持ちで迎えてほしいという願いが込められています。全て手作りのため、一つ一つに個性があり、愛らしい表情の干支鈴に仕上がっています。
今日(25日)13時30分、同施設では利用者が年末の出荷に向けて、素焼きした干支鈴にムラなく色を塗る「下塗り」や蛇の頭にラメを塗る作業に取り組んでいました。施設担当者は「利用者が1つ1つ一生懸命作っています。玄関や部屋に飾っていただき、明るい気持ちになってもらえたらうれしい」と話していました。
同施設では、約300個の干支鈴を制作する予定。完成した干支鈴は1個300円(税込)で購入することも可能です。数に限りがあるためお早めに同施設(電話:03-3680-3116)までお問い合わせください。
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