更新日:2024年11月20日
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2024年11月20日 手芸教室のボランティアが特養入所者に「靴下カバー」を寄贈
厳しい寒さに備えて 心あたたまる贈り物
冬の厳しい寒さをしのいでもらおうと、区内で手芸教室を開く吉田春恵(よしだはるえ)さんが本日(20日)、区内4か所の特別養護老人ホームを訪れ、手編みの靴下カバー354足を入所者に寄贈しました。
吉田さんが靴下カバーの寄贈を始めたのは、区内で手芸教室を開いてから15周年を迎えた1990年。教室で余った糸を組み合わせ、靴下の形状に手編みし、特別養護老人ホームに入所している高齢者に届けました。後日、入所者から「ありがとう」「大事に履きます」などと綴られた心あたたまるお礼の手紙を受け取ったことが励みになり、この活動を続けることを決めました。以来、教室の生徒や友人らと一緒に製作に取り組んでおり、今年で35年目を迎えます。区内の福祉施設を中心にこれまでのべ100か所以上に寄贈を行ってきた吉田さんは、国内各地で自然災害が起きるたびに、被災地の高齢者施設にも寄贈。阪神淡路大震災では神戸市に、東日本大震災では宮城県や福島県などの特別養護老人ホームに、靴下カバーを贈り続けてきました。
今年は、吉田さんと、手芸教室に通う生徒や友人4名で靴下カバーを製作。保温効果抜群の純毛の毛糸を使っており、着脱する際に伸縮することから履きやすいのが特徴です。製作には、手芸教室の講師を務める吉田さんでも1足あたり8時間ほどかかりますが、家事や仕事の合間のわずかな空き時間を使って、一年中編み続けてきました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年2月を最後に施設入所者に直接渡すことができていませんでしたが、今回約4年ぶりに入所者に面会できることになりました。
本日(20日)午前10時30分、吉田さんは靴下カバー120足を携え、特別養護老人ホーム「古川親水苑(江戸川5丁目)」を訪問しました。ピンクやオレンジなど華やかな色合いのものから、ネイビーを基調としたシックなもの、履き口に切り替えを施したものなど、色もデザインも豊富な靴下カバーがお披露目されると、集まった入所者らから「わあ、すごい」など歓声が上がりました。吉田さんは、入所者一人一人にお気に入りの一足を選んでもらい、「これから寒くなるので身体に気をつけてください」と声をかけながら手渡しました。
白とグレーのボーダー柄を選んだ男性は、「寒いとすぐに足が冷たくなるので、大変ありがたいです。いろいろなデザインがあって、みんな喜ぶと思います」と嬉しそうに話しました。
吉田さんは、「久しぶりに入所者の方に直接手渡すことができ、喜ぶ顔を見て元気をもらいました。これからも手が動く限り、作り続けていきたいです」と笑顔で話しました。
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