更新日:2024年11月5日
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2024年11月1日 白秋と耕筰の松江町歌 江戸川吹奏楽団が記念演奏会でオリジナル曲披露
「江戸川吹奏楽団(団長:石原康裕/団員数:61名)」は11月24日(日曜日)、江戸川区総合文化センター(中央4丁目)で開催される第50回定期演奏会において、北原白秋と山田耕筰が制作した松江町歌をモチーフにした楽曲「追憶の歌~白秋の歌碑に寄せて~」を初披露します。主催は江戸川吹奏楽団、後援は江戸川区、江戸川区音楽協議会、江戸川区吹奏楽連盟。入場無料。
江戸川吹奏楽団は1970年8月、区内で最初のアマチュア吹奏楽団として結成。音楽を通じ、団員同士や地域とのつながりを大切にしながら、区内に吹奏楽を普及する活動を長く続けてきました。演奏会には毎回、1,000人以上を集客するなど地元で人気の楽団です。
松江町(現在の江戸川区松江、船堀地区)は、船堀村などを統合した松江村が発展し、1926年(大正15年)の町制施行によって誕生しました。初代町長の中里民平氏は、村の垣根を超え、町民の団結を強めようと、町歌の制作を提案。かつて隣町の小岩村(現在の江戸川区小岩地区)に紫烟草舎を構え、創作活動をしていた北原白秋に作詞を依頼しました。白秋は当時数々の名曲を生み出した作曲家の山田耕筰と組み、1929年(昭和4年)に町歌「若き松江」が完成しました。しかし、1932年(昭和7年)10月、松江町を含む7カ町村が合併して江戸川区が誕生。わずか3年の月日しか歌われることがなかった幻の町歌となりました。
同楽団は、第50回の節目となる定期演奏会を、江戸川区にゆかりのある曲で花を添えようと特別なステージを企画。地元で生まれた音楽を探していたところ、松江町歌の存在を知りました。今年5月、長年親交のあった作曲家の宇田川不二夫氏に、白秋と耕筰による名作を綴る作品を委嘱。「からたちの花」「待ちぼうけ」「あわて床屋」「ペチカ」「この道」「松島音頭」といった誰もが知る名曲に、断片的なモチーフとして松江町歌を散りばめたオリジナル曲を完成させました。イントロのイメージは「動き出す街」。江戸川区の朝の情景を思い起こさせます。
当日は、著名なトランペット奏者の佐藤秀徳氏と団員の演奏により、壮大で幻想的な楽曲が会場を包み込みます。団員らは現在、初披露に向けて練習に励んでいます。「いつも演奏を心待ちにしてくださる観客の皆さまに是非楽しんで頂ければ嬉しいと思います」と話しています。
江戸川吹奏楽団 第50回定期演奏会
【日時】
2024年11月24日(日曜日)13時30分開場 14時開演(予定)
【会場】
江戸川区総合文化センター・大ホール
(江戸川区中央4丁目14番1号/電話:03-3652-1111)
【指揮】
種井 秀樹・島藤 寛
【曲目】
- 「バンドのための民話」 Jim Andy Caudill
- 「風紋」 保科 洋
- 「Mont Fuji(富士山)~北斎の版画に触発されて~」 真島 俊夫
- 「コンサートバンドとジャズアンサンブルのためのラプソディ」 Pat Williams/Sammy Nestico
- 「追憶の歌 ~白秋の歌碑に寄せて~」 宇田川 不二夫
- 江戸川吹奏楽団委嘱初演作品 ・ フリューゲルホルンソロ(客演):佐藤 秀徳
- 交響詩「ローマの松」 Ottorino Respighi 編:木村 吉宏
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