更新日:2023年5月19日
ここから本文です。
区立一之江抹香亭(一之江5)で、日本古来の系統の品種であるガクアジサイやヤマアジサイなど、多様な品種のアジサイを展示する「あじさい展」を、明日(20日)から開催します。
一之江抹香亭は、江戸時代から粉末状の香「抹香」をつくっていた抹香屋田澤家の旧家を備えた庭園です。園内の庭には樹齢750年以上といわれるタブノキがあり、かつてはその葉を石臼で挽き、抹香に加えたと伝えられています。地域に親しまれ伝承されてきた抹香屋を、一之江の歴史とともに後世に伝えていくため、2000年4月に開園しました。同園では、日本ならではの園芸植物と、その文化を楽しめる植物の展示を季節にあわせて開催しています。
アジサイは日本特産の植物で、歴史は古く奈良時代には栽培されていたといわれています。多くは梅雨どきに見ごろを迎え、俳句の世界では夏の季語ともされています。花びらに見えるがく片が4枚あることから「四葩(よひら)」(葩は花びらの意味)、花形から「手毬花(てまりばな)」、日々少しずつ変化する花色から「七変化」など、さまざまな異名があります。一般的には、日本各地で長く栽培されてきたガクアジサイとヤマアジサイ、江戸時代にヨーロッパへ渡り、のちに逆輸入された西洋アジサイ、外国原産のアジサイの4系統に大別されます。
本展示では、園内で栽培しているアジサイの中から、一般的な種類であるガクアジサイや、葉や枝が細く繊細な雰囲気のヤマアジサイを中心に、常時10種類程度を展示。見ごろを迎えたものを庭の一角に設けられた江戸園芸植物展示場に並べます。「舞姫」、「土佐の暁」など、日本古来の系統の品種にこだわり、時期によっては希少な品種も展示されます。アジサイが美しく咲き誇っている様子を見てもらうため、期間中は展示する鉢を咲き具合によって入れ替えます。
環境部水とみどりの課の担当者は「展示する品種が移り変わるので、みずみずしく綺麗に咲いたアジサイがたくさん見られます。これから暑くなるので、来園の際は木陰で休憩しながら、園内の新緑とあわせて楽しんでください」と話しています。なお、本展示は6月4日(日曜日)まで開催されます。
このページを見た人はこんなページも見ています
お問い合わせ
このページはSDGs推進部広報課が担当しています。
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください