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更新日:2021年5月21日

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涼を感じる「江戸扇子」流行に合わせて創意工夫

”昨年に続き、抗菌作用がある柿渋扇子が人気”

本格的な夏を前に、江戸扇子工房「まつ井(北篠崎2丁目)」では、江戸時代から伝わる伝統工芸品「江戸扇子」の出荷が最盛期を迎えています。

きらびやかな京扇子に比べると、粋ですっきりとした印象の「江戸扇子」。折幅が広く、骨の数も少なめです。作業が分業化されている京扇子とは異なり、すべての作業工程を一人の職人がこなします。

作業をする松井さん

区内でただ一人、江戸扇子を制作しているのは、松井宏(まついひろし/江戸川区指定無形文化財/平成26年度東京都優秀技能者知事賞受賞)さん。

常に好奇心と感性を大切にして制作しているという松井さんは、美術大学生と共同して商品開発を行う「えどがわ伝統工芸産学公プロジェクト」にも参画。和の文化を大切にしながら、革新的な挑戦を続けています。日頃からこれから流行する色やデザインの傾向をキャッチし、アイデアを新作扇子に取り入れています。

今年の売れ筋は昨年に続き、表紙に柿渋を塗って仕上げた扇子。柿渋は昔から補強や防虫、防腐を目的として調度品にも用いられてきた染料で抗菌作用があるといわれます。松井さんは、「ひとつひとつ時間をかけて丁寧に作った自信作です。これからの暑い季節、扇子を使って爽やかな風を楽しんで欲しい。お気に入りの一本を見つけてくれたら嬉しいです」と話しています。

写真の扇子

手前の扇子は、「作品名:えどがわ-春夏秋冬-(春)」、奥の扇子は、「作品名:Breaking Dawn(深緑+薄緑色)」です。

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