更新日:2025年2月26日
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2025年2月26日 東京都広報コンクール映像部門で奨励賞を受賞
東京大空襲の悲惨さや平和の尊さを後世に伝える
都内自治体の優れた広報作品を東京都が表彰する「東京都広報コンクール」の映像部門で、江戸川区の広報番組「えどがわ区民ニュース」の令和6年9月1日号特集「東京大空襲の記憶」が奨励賞を受賞しました。
「東京都広報コンクール」は、東京都が1968年から毎年実施しているコンクール。広報誌、一枚写真、組み写真、映像の4部門に分かれており、それぞれ最優秀賞、一席、二席、奨励賞が設けられています。区広報番組は昨年「子どもたちの笑顔を未来へつなぐ 保育ママ制度」で最優秀賞を受賞しており、2年連続の入選になります。
「えどがわ区民ニュース」は、全国で初めて自治体の自主制作によるビデオ広報として、1976年9月3日に放映開始。区内のイベントをはじめ、子育て支援からまちづくりまで幅広く取材し、区ホームページやYouTubeで年間270本以上の番組を公開しています。映像制作は、区職員が企画から撮影、編集までのほとんどの作業を実施。区の事業をよく知る職員が制作することで、より分かりやすく、タイムリーな情報発信を行っています。
昭和20年3月10日の東京大空襲では、大規模な無差別爆撃により区内でも壊滅的な被害を受け、死傷者およそ6600人、罹災者は約4万人にのぼりました。今回の作品は、東京大空襲から80年に合わせ、戦争体験者が減り、記憶が薄れる中、当時の記憶を残そうと制作を決定。BGMやナレーションを極力減らし、証言者の表情や生の声を多く使用することで、「戦争の悲惨さを後世に伝えたい」と言う証言者の強い想いがしっかりと伝わるよう工夫しました。
はじめに、10歳の時に東京大空襲を経験した関野清雪さんのインタビューを収録。猛火に襲われながら両親とともに避難した旧中川で撮影しました。関野さんが、当時の記憶を思い起こし、体験をリアルな言葉で話せるよう工夫しました。また、犠牲になった方々の慰霊を目的に、毎年終戦の日に行われている「旧中川東京大空襲犠牲者慰霊灯籠流し」を紹介。地域の小学校で行われている平和学習や灯籠づくりなどを通して、次の世代に平和の大切さをしっかりと引き継いでいる様子を収録しています。さらに、東京大空襲で区有施設として唯一焼け残った「江戸川区役所旧文書庫(小松川3丁目)」を公開。斉藤猛江戸川区長が火災により真っ黒に焼け焦げた当時のままの壁を紹介しながら、“平和の尊さを次の世代に伝えていかなければならない”と力強く語っています。
SDGs推進部広報課の滝澤耕平課長は、「体験談や平和への祈りを捧げる方々の想いがストレートに伝わる作品になっています。多くの方に見ていただき、平和について考えるきっかけになったらうれしい」と話しています。
リンク先:えどがわ区民ニュース 東京大空襲の記憶
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