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更新日:2023年3月16日
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江戸川区児童相談所はあとポートでは、さまざまな研修・講座・ワークショップを開催しています。
令和5年3月4日、2年ぶりに公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの講師をお招きし、ワークショップを実施しました。
体罰防止が、法律で禁止されたことや、子どもは生まれた時から人種や性別、障害や病気のある、なしなどにかかわらず、一人の人間として大切にされるかけがいのない存在であること、子どもに寄り添うこと、しつけの仕方などわかりやすく教えていただきました。
グループワークでは改めて子どもをたたいたり、怒鳴ったりすることで、どのような影響があるか、イライラを抑えるために参加者の皆さんが実践していることなどを話し合いました。
参加者の皆さんからは、「子どもの権利は全く分からなかったので、内容を知れてよかった」、「グループで沢山意見を出し合えて、家族以外の人と関わりをもてたことが良かった」、「ネガティブな声かけをしがちだったが、ポジティブな声かけを意識していきたいと改めて思った」など、意見が寄せられました。
令和5年1月24日、東京都市大学人間科学部児童学科准教授宮川哲弥先生をお招きし、かつて江戸川区において発生した児童虐待死事件を振り返り、同様の事件が二度と起こらないために何ができるかということで、江戸川区職員向けに「子ども見守り強化研修」を実施しました。
宮川先生は、児童自立支援施設の児童自立支援専門員を経て、東京都児童相談センターにて児童福祉司を勤め、現在は大学で児童相談と児童指導についてVR技術を用いた心拍変動解析によるストレスを可視化する研究と児童福祉の人材育成を行っています。
講演では、児童虐待は個人や家族の問題だけでなく、周囲の大人一人ひとりが子育てに関心を持つことが大切であること。そして、区の職員としてあらゆる部署の窓口で親子の様子を見ることで、区役所の窓口に500人の職員が居れば500の目で、1,000人居れば1,000の目で子どもを見守ることができること。また相談を受ける場面においても、責める姿勢ではなく「それでもあなたは悪くない」というように相手の気持ちを受け止めて欲しいとのメッセージをいただきました。
アンケートでは、「虐待の問題は、当事者だけの問題ではなく、社会全体の問題だということに共感しました。全員がこの問題を意識して、前向きに問題解決に取り組んでいくことが大事だと思いました。」、「自分の仕事の中でも必ず虐待を止める何かの力を発揮できるはずと改めて気づき、努力をすすめていきたいと思いました。連鎖を断ち切る一助になりたいと思います。」、「窓口や電話での対応時に虐待への可能性を少しでも感じた場合は、児相へ情報提供をすることが子どもの命を守ることにつながる大切な一歩だということを学べた。」など多くの感想が寄せられました。
令和4年11月11日、一般社団法人ケアラーアクションネットワーク協会代表理事の持田恭子先生をお招きし、ヤングケアラーをテーマとした基調講演とパネルディスカッションを実施しました。
1部の基調講演「ヤングケアラーへの対応と支援について~元ヤングケアラーの視点から~」では、ご自身のケア経験を元に、周囲の大人が特別扱いすることなく共感的な理解力を持つこと、ひとりじゃないと伝えることが勇気になり、安心に繋がるとのお話しがありました。
2部では「ヤングケアラーの抱える困難と私たちにできること」をテーマに、持田先生をはじめ、江戸川区中学校校長会長、スクールソーシャルワーカー、江戸川区児童相談所ヤングケアラーコーディネーター、一般社団法人ケアラーパートナー木の根っこ代表理事と元当事者でありアドバイザーの皆さんをお招きし、パネルディスカッションを実施しました。
区内中学校における全数面接、SSW(スクールソーシャルワーカー)の増員や児童相談所においてヤングケアラーコーディネーターの活動状況報告など令和4年度に江戸川区内で行われた取り組みを元に、自身がケアラーだった方の視点を交えピアサポート活動の現状や当事者同士で話せる機会を増やすなど、江戸川区が目指す共生社会に向けて今後の課題と関係機関の連携の強化の重要性を話し合いました。
11月は児童虐待防止推進月間として、子育てをしている保護者への応援メッセージをロビー展示しました。
令和3年1月25日、シンガーソングライター悠々(ゆうゆう)ホルン氏をお招きし、江戸川区で発生した虐待死亡事件を忘れないという思いのもと、江戸川区職員向けに、はあとポート子ども見守り強化研修を実施しました。初めに、子ども家庭部相談課長より、検証報告の概要を説明し、事件後の区の取り組みなどを講話しました。
悠々ホルン氏は、子ども達の声にならないSOSを音楽や動画を通して代弁するほか各地で講演活動を行っておられます。
望まない妊娠や、若年妊娠など、「虐待のリスクが高い」イコール、「虐待をする親」ではなく、何らかの支援が必要な家庭と捉えることが大切と教えて頂きました。
「子どもは皆、ただ愛されたいと願っている」。虐待を打ち明けることは、容易ではなく、打ち明けることは、「愛されたいという願いを捨てることになる」と思う子どももいる。子どもからSOSが出されたときに真摯に向き合うことはもちろん大切だが、何らかの機関に「たすけて」と言っても「何も変わらなかった」「言わなければよかった」と語る子どもが少なくないのが現状だと言います。
「ここに相談してね」と相談窓口を紹介することは大切だけど、いくら支援者と呼ばれる大人がたくさんいても「この人のことは信じられる」と思える人でなければ、意味がない。まずは、「この人のことは信じられる」と思ってもらえる職員になることが大切という熱いメッセージをいただきました。
アンケートでは、虐待の考えが変わり、身近にあることが分かった。区民から信頼される職員となれるよう、普段の業務や考えを見直したい。気が引き締まったという感想が多く寄せられました。
ミュージックビデオには、子どもの声にならないSOSが歌詞や映像に込められています。皆さんも是非インターネットでご覧ください。
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