まちや人々に活気をもたらす地域産業（6月1日）

　東京スカイツリー展望台の美しいガラスの骨組み、種子島宇宙センターの打ち上げロケットの部品、銀座の米国大手IT企業ストアの外壁、歌舞伎座やNHKホールの舞台照明装置。いずれも本区のものづくり産業の技術が生かされた製品です。世界に誇る技術力が本区の経済をけん引する源となっています。

　平成28年の統計調査によると、区内には建設、製造、運輸、小売り、医療、福祉など2万を超える多様な事業所があります。そこには20万人の方々が働いており、その半数を超える10万5000人が区民という職住近接のまち、それが江戸川区です。それ故、地域経済は区民の暮らしに直接影響を与える重要なものとなっています。

　そうした中、長引くコロナ禍は区内産業に深刻な影響を与え、各事業所は工夫を重ねながら経済活動を懸命に維持しています。区はこれまでも独自の融資や助成制度をはじめ、さまざまな形で応援してきました。地域産業が元気であることは、まちや人々に活気をもたらします。そのためにも引き続き、お役に立つ支援を全力で進めていきたいと考えています。

　法人である事業所も、このまちで活動する大切な「区民」の一人です。これからも手を携えて、これまで築き上げてきた活力あふれるまちの魅力をさらに高めていきたいと思います。

江戸川区長　斉藤猛