更新日:2022年4月13日
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3.障害に応じた対応
目の不自由な方
普段から備えること
- 災害情報をすぐに入手するために、ラジオを身近な場所に置いておきましょう。
- 白杖には発光シールを貼りましょう。
- 笛、ブザーなどを身近に置いておきましょう。
避難する時の持ちもの
- 白杖
- 携帯用ラジオ
- 時計(音声、触知式など)
- 携帯式の点字盤など
災害が起きたら
- ラジオやスマートフォンなどで情報収集に努めましょう。
- 一人の場合は大声で助けを求め、笛などを鳴らして自分の位置を知らせるとともに安全な場所へ誘導してもらいましょう。
介助・支援する方へ
- 段差や階段では、必ず声をかけましょう。
- まわりの状況を説明する場合は、必ず具体的な表現で話しましょう。
(良い例:5歩先に、右に3歩・悪い例:あっち、こっち)
耳の不自由な方
普段から備えること
- 災害情報をすぐに入手するために、えどがわメールニュースの登録をしておきましょう。
- どこでも筆談ができるよう、筆記用具やメモ用紙を携帯しましょう。
- 笛、ブザーなどを身近に置いておきましょう。
避難する時の持ちもの
- 補聴器と電池(予備分を含む)
- 複数の筆記用具とバインダー
- メモ用紙(大きめのもの)
- 「耳マーク」など聴覚障害者とわかるもの
災害が起きたら
- メールニュースや周りの人などから情報収集に努めましょう。
- 近くの人に耳が不自由であることを伝え、安全な場所へ誘導等、助けてほしいことをお願いしましょう。
介助・支援する方へ
- 面と向かって、口元を見せて話しましょう。
- 防災無線や放送などの情報は、身ぶり、手話、筆談等で伝えましょう。
- (口元を読み取れるか、筆談が良いか、手話が必要か)相手が必要としているコミュニケーションを尋ね、できるだけその方法で情報を伝えましょう。
- 詳しくは、『手話を知ろう!』を参照してください。
肢体の不自由な方
普段から備えること
- 寝室や居住空間は、できるだけ避難しやすい1階を選びましょう。
- 車いすが通れる幅を確保しておきましょう。
- 車いすや歩行補助具は、安全な場所に置いて発光シールを貼りましょう。
- 電動車いすなどの予備のバッテリーを用意しておきましょう。
避難する時の持ちもの
- 予備のバッテリー・充電器
- 杖
- おぶいひも
- 予備の補装具
災害が起きたら
- テレビやラジオなどで情報収集に努めましょう。
- 一人の場合は大声や笛などで助けを呼び、安全な場所へ誘導してもらいましょう。
介助・支援する方へ
- 車いすで坂を下りる場合は、後ろ向きに下りましょう。
- 杖を使う方の移動は、段差やでこぼこが少ない場所を選んで歩きましょう。
内部障害・難病・医療的ケアのある方
普段から備えること
- 災害時に支援を受けられる医療機関や医療機器メーカーなどの連絡先を用意しておきましょう。
- 薬や食事などの備えや災害時の対応について、主治医に相談しておきましょう。
避難する時の持ちもの
- 医療機関や医療機器メーカーの連絡先
- 薬や点滴、機器や用具など
災害が起きたら
- テレビやラジオなどで情報収集に努めましょう。
- 医療機関等との連携に努めましょう。
- 停電への対応として電源を確保しましょう。
介助・支援する方へ
- (障害があるように見えないこともありますが)何か困っている方がいたら、声をかけましょう。
- 携帯電話などの電子機器は、ペースメーカーが誤作動する可能性があるので、使用する場合は本人に確認しましょう。
知的障害のある方
普段から備えること
- 名前や電話番号、住所がわかるものを荷物などに入れておきましょう。
- 家族や支援してくれる人と災害が起きた時のことを話しておきましょう。
避難する時の持ちもの
- 避難所で落ち着いて過ごすために持っていけるもの(本、音楽、時計など)
災害が起きたら
- あわてて急に外に飛び出したり、走り出したりしないようにしましょう。
介助・支援する方へ
- ゆっくり・はっきり・やさしい口調で話しましょう。
- 絵、図、文字など、その方が理解できる方法で伝えましょう。
- 「危ない」「怖い」など不安になる言葉は避けましょう。
- 本人が言ったことを復唱すると、相手にも伝わったことがわかり、安心します。
精神障害のある方
普段から備えること
- 強いストレスを受けた時の対処法や常用している薬や頓服薬について、主治医に相談しておきましょう。
避難する時の持ちもの
- 避難所で落ち着いて過ごすために持っていけるもの(本、音楽、時計など)
- アイマスク
災害が起きたら
- あわてて急に外に飛び出したり、走り出したりしないようにしましょう。
介助・支援する方へ
- 大きな声を出すと不安になりますので、やさしく声をかけましょう。
- 混乱していると思われる時は、ヘルプカードを確認して必要な支援をしましょう。(混乱するとパニックになり、さらに過呼吸になる人もいます。)
- パーテーションを設置するなど落ち着ける空間を作りましょう。
発達障害のある方
普段から備えること
- 地域の方との交流を通じて、発達障害について理解を深めましょう。(雰囲気等に慣れるために、非常時に持ち出すものを持って避難場所へ行くことを体験する、地域の防災訓練に参加する等)
避難する時の持ちもの
- 避難所で落ち着いて過ごすために持っていけるもの(本、音楽、時計など)
災害が起きたら
- あわてて急に外に飛び出したり、走り出したりしないようにしましょう。
介助・支援する方へ
- 大きな声を出すと不安になりますので、やさしく声をかけましょう。
- 混乱していると思われる時は、ヘルプカードを確認して必要な支援をしましょう。
- 曖昧な表現(そのへん、あのくらい等)が苦手なことが多いので、具体的な言葉を使って声をかけましょう。