更新日:2024年4月3日
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セアカゴケグモとハイイロゴケグモにご注意ください
セアカゴケグモとハイイロゴケグモはともにヒメグモ科の毒グモで、特定外来生物に指定されています。平成7年に国内で初めて見つかりました。平成26年9月には三鷹市において、セアカゴケグモが都内で初めて確認されました。どちらのクモも攻撃性はありませんが、毒を持っていますので、決して素手で触らないように注意してください。
特徴
どちらのクモも毒を有するのはメスのみで、オスに毒はありません。
セアカゴケグモ
メスの体長は約0.7~1センチメートル、全体的に光沢のある黒色で背中に赤い帯状の模様があります。また、腹面には砂時計型の模様があります。
セアカゴケグモの背面(メス)
セアカゴケグモの腹面(メス)
写真:東京都福祉保健局ホームページより
ハイイロゴケグモ
メスの体長は約0.7~1センチメートルで、色彩は様々です。
ハイイロゴケグモの背面(メス)
ハイイロゴケグモの腹面(メス)
写真:東京都福祉保健局ホームページより
生息場所
日当たりが良く暖かい場所を好み、地面や人工物のすきまなどに巣を作ります。
次のような場所にご注意ください
- 排水溝の側面やふたの裏側
- 庭やベランダに置いたままのサンダル
- プランターや鉢植えの底
- エアコンの室外機の裏
- ベンチの裏ほか
咬まれないために
屋外で作業をする際は、長袖・長ズボン・軍手などを着用して、肌が露出しないように気を付けましょう。また、屋外に置かれていた傘、衣服、おもちゃ等に付着して、屋内に持ち込まれる可能性がありますのでご注意ください。
セアカゴケグモやハイイロゴケグモを見つけたら
どちらのクモも攻撃性は弱いので、素手で捕まえようとしたり、うっかり触ってしまったりということがなければ、咬まれることはありません。決して素手で触れないようにしましょう。
駆除方法
市販の家庭用殺虫剤(ピレスロイド系)を噴霧するか、熱湯をかける、または靴で踏みつぶします。卵は殺虫剤が効かないので、しっかり踏みつぶしてください。
もし、咬まれたら
咬まれると、針で刺したような痛みを感じ、やがて咬まれた部分が腫れて赤くなります。場合によっては、痛みが全身に広がり、発熱・発汗が現れることがあります。通常は数時間~数日で症状は軽減しますが、乳幼児や高齢者は重症化することがあるので、注意が必要です。
もし咬まれたら、咬まれた部分を水で洗い、毒を落とします。その後、できるだけ早く医療機関を受診してください。その際、咬みついたクモの死がいがあれば、治療の参考になりますので持参してください。