更新日:2022年1月28日
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アタマジラミがこどもをねらっている!
戦後の混乱期に流行し、一時は絶滅したと思われていたシラミ…、しかし、最近全国的に、学童・園児の間でアタマジラミの発生が増え始めています。現代のアタマジラミは、必ずしも不潔な環境というわけでなく、どこからか一度持ち込まれると、家庭や学校・保育園などで接触感染を起こして広がっていくようです。
もし、お子様の頭にアタマジラミを見つけても、こどもの心を傷つけないよう行動してください。適正に対処すれば、1~2週間で駆除できます。
アタマジラミがいても、かゆみもなく無症状のこともあります。小さいお子様の場合は、ご家族の方が洗髪する時や髪をとかす時などに、よく気をつけて見てあげてください。
アタマジラミってどんな虫?
アタマジラミの卵の殻
アタマジラミの成虫
- 体長はオスが2~3ミリメートル、メスが2~4ミリメートルで、灰白色です。
- 発育は、卵の期間が約7日、幼虫期間が7~16日、成虫期間が30~45日で、幼虫・成虫ともに吸血します。
- 卵は、1ミリメートル弱の白く整った滑らかな形で、頭髪の根元に産みつけられます。
- 卵は、髪の毛の一方にニカワ様の物質で強く固定されており、フケのようには簡単に落ちません。
駆除の方法は?
個人で行う駆除
- 2週間程度、毎日洗髪します。こどもの場合、洗い方が不十分なので、大人がよく洗ってあげてください。
- 洗髪後、目の細かいクシ(スキグシ)やブラシで髪をすき、卵を落とします。髪が湿っているうちに行い、卵はそのままお湯で流します。
- 髪はできるだけ短くします。アタマジラミの生息場所を狭くし、洗髪しやすくするためです。
- 枕カバーやシーツ、タオル、衣類は毎日取り替え、洗濯します。
- ふとんや枕などの寝具は、日光消毒します。
- クシやブラシ、枕カバー、シーツ、タオル、帽子など、直接頭に触れるものは共用しません。
- 市販されている専用シャンプーや駆除剤を使う場合は、使用説明書に従ってください。
集団発生施設では
- 被害状況を正確に把握するため、発生者数を確認し、学級やグループ別に集計します。
- 発生者の兄弟関係を調査します。
- 発生が終息するまで、確認調査は10日に1度くらい実施します。
- 保護者に、チラシなどでアタマジラミの発生状況と駆除方法(個人で行う駆除)を周知し、各ご家庭の協力を呼びかけます。
- 共用する衣類などの管理に、十分注意します。
- 給食用の白い帽子や保健室のシーツ類、お昼寝用の寝具類などは、使用のたびに洗濯するようにします。
- 更衣室やロッカーの中など、衣類やタオルなどを置く場所の清掃・消毒を十分に行います。
- プール利用時は、遊泳前後にシャワーでよく洗髪するよう指示し、スイミングキャップやタオル、クシ、ブラシなどは共用させません。
スキグシ
市販されていますが、生活衛生課でも貸し出しを行っていますので、お問合せください。
スキグシ