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更新日:2022年1月27日

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家庭用生ごみ処理機方式

家庭用生ごみ処理機の2つの方式

微生物分解型

微生物で生ごみを分解します。減容タイプ(量を減らす)と消滅タイプ(無くなる)があります。
微生物基材(チップ)は、処理機ごとに専用のものを使い、定期的に追加または交換します。
処理機の中にはかき混ぜる棒があり、一定の間隔で動くようになっています。また、微生物が活動しやすい温度に上げるためと水分を減らすために、ヒーターを内蔵しています。したがって、冬場は電気を多く使います。
分解の主役は微生物ですので、うまく活動できるよう、多少の工夫が必要です。
処理物はそのままでは堆肥として使えないので2次発酵(発泡スチロール箱等)が必要です。ただし、消滅型は塩分濃度が高くなってしまうので堆肥利用不可。

温風乾燥型

生ごみを加熱・乾燥して、水分を減らして減容します。微生物は使いません。処理機は電気炊飯器のような感じです。
三角コーナー1杯分(700グラム)の生ごみ処理に4時間程度かかります。この間ヒーターが生ごみを加熱します。このため微生物分解式より、電気の使用量は多くなるようです。
微生物への配慮はいりませんが、良く乾燥するよう水切り等は必要です。
2次発酵させれば堆肥利用もできますが、あまり向きません。


微生物分解型


温風乾燥型

モニターの使った処理機

微生物分解型7台(うち消滅タイプ1台)、温風乾燥型1台
処理能力:1日1.2から2.02.0キログラム
価格(定価):58,500円から180,000円

モニターの1年間の実践から

1日の投入量

平均600から700グラム

生ごみの種類

食べ残し、野菜くず、果物の皮(△)、草花や枝葉など
魚の内臓や骨は、そのままでOKだった人と、火を通したもののみにした人、臭いの原因となるため入れなかった人に分かれた。

投入時の工夫

大きなものは分解しやすいように小さく刻む(バナナやメロンの皮、長ねぎなど)。水分の多いものは水気をきちんと切って投入。

分解終了まで

微生物分解型・減容タイプで3週間から1か月(冬はもう少しかかる)、消滅タイプは2日、温風乾燥型は3から4時間

堆肥の量

45リットルの容器で2杯ぐらい(1年間で)

ランニングコスト

電気代は少し増えたかなという程度(モニターの感想)、微生物チップは年間2,400から17,000円

生ごみの減量

3分の1からほとんど出さなくなった。集積所に出す可燃ごみも2分の1に

失敗例や問題点

【虫】
困るほど虫が発生した人はいなかった。
【臭い】
投入量が多すぎたり、水分が多かったりすると臭いが出る。
ねぎなど臭いの強いものは入れなかった。
(初期の1週間から10日程度の「床づくり」が重要。微生物が活性化するまで投入量を控えめにし、水分にも注意する。失敗するとチップ全量取替えでやり直し。)

【その他】
桃の種が挟まって攪拌棒が止まってしまい、処理物が固まってしまった。

生ごみ処理機の利点や特長

  • 投入時に気をつければ、あとは機械が勝手に動いてくれるので手間がかからない。
  • 忙しい人、年配の人には便利(機械がかき混ぜてくれるので)。
  • 2次発酵が必要だが、他の方式に比べて簡単に堆肥として利用できる。
  • 温風乾燥型はごみの量を減らすには良い。ごみ出しも楽で集合住宅向き。共働き等ごみ処理に時間がさけない家庭には良い。

生ごみ処理機の欠点や課題

  • 堆肥利用には2次発酵(発泡スチロール箱、コンポストなど)を併用しなければ上手くいかない。
  • 旅行など長く家を空ける場合は、最初からやり直さなければいけない。
  • 処理機の価格が高い。微生物チップの価格が高い。
  • 温風乾燥型はカラカラに乾いてしまうので堆肥づくりには疑問。大家族にはコストがかかるので向かない。

どんな世帯に向くか

小家庭(4人くらいまで)がいいのではないか。

その他気が付いたこと

カタログの処理機の能力(1日最大1.2から2.0キログラム)ほどは、入れられないと思う。

モニターの感想

  • 簡単ということも長く続ける上では大事な要素だと思います。処理機方式は私にとってぴったりの方法でした。
  • ごみへの関心が強まり、肥料に使えるということで(料理も)油分や塩分の強いものが減りました。
  • 生ごみリサイクルだけでなく、服などの衝動買いが少なくなり、ライフスタイルも変わってきました。
  • ごみ問題、リサイクルを真剣に考えるようになりました。
  • 手軽なことから資源のむだ使いを減らしていきたいと思います。

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このページは環境部清掃課が担当しています。

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