更新日:2024年8月9日
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公共用水域の水質・底質
はじめに
東京都では、河川や海域などの公共用水域に環境基準点を定め水質調査を行っています。区ではこれと連携するかたちで独自の調査地点を定めて定期的に水質等の調査を実施しています。これらの調査結果は水質の異常や事故時の対応における基礎資料とします。
調査の概要
区内の4河川に調査地点を設定し、継続して水質・底質の測定を行っています。
調査地点
調査地点 | 河川名 | 類型 | |
---|---|---|---|
生活環境 | 水生生物 | ||
上一色橋 | 新中川 | 河川C | 未指定 |
小松川橋 | 中川 | 河川C | 生物B |
平成橋 | 旧中川 | 河川A | 未指定 |
擬宝珠橋 | 新川 | 河川A | 未指定 |
平成29年4月1日から、旧中川と新川は河川A類型に指定されています。
調査項目
- 水質(DO、COD他)
- 底質(PCB、総水銀他)
調査結果速報
今年度の水質検査の速報値については以下をご覧ください。
経年変化
DOとは、水中に溶けている酸素量を表し、水質汚濁の代表的な指標として用いられています。環境基準では日間平均値を基準値としていますが、江戸川区では年度平均値を用いて環境基準と比較しています。
BODとは、水中の有機物が微生物の働きによって分解されるのに要する酸素の量を表し、水質汚濁の代表的な指標として用いられています。環境基準では日間平均値を基準値としていますが、江戸川区では各調査月のデータの75%値注)を環境基準と比較しています。
注)各月のデータを、結果の良いものから順に並べたとき、良い方から75%目の値を指します。
以下にDOの年度平均値とBODの75%値の推移をグラフに示しています。
溶存酸素(DO)
4河川におけるDOの環境基準は日間平均値で新中川、中川が1リットルあたり5ミリグラム以上、旧中川、新川が1リットルあたり7.5ミリグラム以上注)となっています。
また、アユやサケが生息するには1リットルあたり5ミリグラム以上が望ましいと言われています。
注)旧中川と新川の環境基準について、平成28年度まで1リットルあたり5ミリグラム以上でしたが、類型の見直しに伴い平成29年度に変更となりました。
生物化学的酸素要求量(BOD)
4河川におけるBODの環境基準は新中川、中川が1リットルあたり5ミリグラム以下、旧中川、新川が1リットルあたり2ミリグラム以下となっています。
また、アユやサケが生息するには1リットルあたり3ミリグラム以下が望ましいと言われています。
注)旧中川と新川の環境基準について、平成28年度まで1リットルあたり5ミリグラム以下でしたが、類型の見直しに伴い平成29年度に変更となりました。
調査結果のまとめ
- 中川…DOについては例年ほぼ横ばいになっており、いずれも環境基準(5ミリグラム以上)と比較して上回っています。BODについても、年度により多少変動していますが、いずれも環境基準(5ミリグラム以下)と比較して下回っています。
- 新中川…DOについては例年ほぼ横ばいになっており、いずれも環境基準(5ミリグラム以上)と比較して上回っています。BODについても、年度により多少変動していますが、いずれも環境基準(5ミリグラム以下)と比較して下回っています。
- 旧中川…DOについては環境基準(7.5ミリグラム以上)と比較して下回る年もありますが、近年は改善傾向にあります。BODについては環境基準(2ミリグラム以下)と比較して上回る年度が続いています。
- 新川…DOについては例年ほぼ横ばいになっており、いずれも環境基準(7.5ミリグラム以上)と比較して上回っています。BODについても、年度により多少変動していますが、環境基準(2ミリグラム以下)と比較して下回る傾向にあります。
いずれの河川についても下水道の整備が進むにつれ水質は改善され、現在では生き物が生活しやすい水環境になっています。BODについて環境基準を上回る地点があり、東京都の調査でも同様の傾向が見られていますが、DOやBODは採水時の河川の流速や流向、天候、海水の影響に左右されやすく各月ごとの結果にばらつきが見られることから、令和5年度より測定回数を増やして実施し、より詳細な傾向を確認しています。
なお、DO及びBOD以外の項目である大腸菌数やpH、そのほか人の健康の保護に関する項目などは下記のリンクに年度毎にまとめています。
公共用水域の水質
公共用水域の底質
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環境課指導係
電話:03-5662-1995