更新日:2025年6月17日
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2025年6月17日 「魔法の文学館」全建賞受賞
豊かな自然の中で風景と一体的に建築
「魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館/南葛西7丁目)」が一般社団法人全日本建設技術協会による「令和6年度 全建賞(インフラの部)」を受賞しました。本区の受賞は平成21年度の「平井駅南口広場地下機械式自転車駐車場整備事業」以来、15年ぶり、9回目です。
今回受賞した「全建賞」は、良質な社会資本整備の推進と建設技術の発展に寄与するものとして、一般社団法人全日本建設技術協会によって昭和28年に創設された歴史ある賞です。本区ではこれまで、「総合区民ホール(タワーホール船堀)建築工事(平成11年度)」など8つの事業で受賞しています。
「魔法の文学館」は、本区初の「区民栄誉賞」の受賞者である児童文学作家・角野栄子氏の作品と功績を広く伝えるとともに、未来を担う子どもたちがその世界観を享受できるような施設を作ることを目的として建築。建築場所には、角野氏の意見を踏まえて、区が一体的に整備を進めている総合レクリエーション公園内のなぎさ公園にある「展望の丘」を選定しました。公園と一体的な整備を行う中で、既存樹木を残すように配置しながら、バリアフリー動線や案内板などのサイン計画の見直しを行い、周辺環境も含めて来館者を児童文学の世界へと引き込むつくりとしています。また、丘を削って建物を埋め込むことで、丘に沿う平屋のような外観としながら、一歩中に入ると吹き抜けに設けられた大階段が来場者を出迎え、豊かな内部空間を実現しています。さらに、「フラワールーフ」と名付けられた特徴的な屋根は、花びらが広がるようなデザインとなっており、桜やツツジに囲まれた周囲の風景と調和し、軽やかでありながらも印象的な外観を演出します。
今回、周辺に調和した外観や広がりのある内部空間など、建築・造園・展示が一体的につながり、角野氏の世界観を表現している点が評価され、令和7年5月22日(木曜日)の同協会の理事会で受賞が決まりました。6月27日(金曜日)に「アルカディア市ヶ谷」にて表彰式が行われます。
都市開発部施設課の澁谷明(しぶやあきら)課長は、「このような賞の受賞が決まり大変うれしく思います。ぜひ多くの方にお越しいただき、魔法の文学館を含む公園全体で児童文学の世界を感じてもらえると嬉しいです」と話しています。
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