緊急情報

現在情報はありません。

更新日:2020年7月6日

ページID:593

ここから本文です。

江戸川区役所旧文書庫について

江戸川区役所旧文書庫と小松川さくら公園

小松川さくらホールと小松川さくら公園一帯は、1878(明治11)年に成立した南葛飾郡の役所があったところです。

1932(昭和7)年に東京市と周辺5郡が合併して東京35区が誕生しました。このとき、郡役所の庁舎が江戸川区役所になりました。

現在小松川さくら公園に残る鉄筋の2階建ての建物は、1924(大正13)年に郡役所の倉庫として建てられました。当時は珍しい中村式のコンクリートブロック建築で、江戸川区役所となってからは、行政文書を収める文書庫でした

1945(昭和20)年3月10日、小松川地区は大きな空襲に襲われました。区役所は火炎に包まれ、全焼しています。その最中、2名の当直職員が20個の麻袋に詰められた重要書類を炎の中から運び出し、庁舎脇の用水路に沈めて守りました。

区役所は被災後しばらく第七高等女学校(現・東京都立小松川高校)校舎で業務をおこない、1948(昭和23)年に現在地(中央1丁目)に新築移転しています。旧区役所跡地約4,000平方メートルを江戸川区が購入し、保健相談所を建設したとき、建物の陰に隠れ残っていた文書庫も保存されることになりました。

補修された文書庫は1993(平成元)年3月9日に公開されました。

江戸川区役所旧文書庫の保存

1988(昭和63)年9月、補修・管理などの保存経費1,200万円を補正予算として計上、1989(平成元)年3月までに補修工事を完了させました。工事にあたって、外壁は亀裂にモルタルを注入して耐震性を強め、表面に防水処理を施しましたが、内部の真っ黒に焼け焦げた壁などは、なるべく原形を留めるようにしました。

保存工事に際し、区はこの旧文書庫について建築上の調査を専門機関に依頼。調査の結果、設計は、コンクリートブロック造りの第一人者、中村鎮氏のものと判明。

また、関東大震災後の1924(大正13)年9月から11月までの2か月をかけて建設されたことが、設計者本人が残した制作年表で確認されました。

出展:『江戸川区政50年史 1951-2000』


文書庫の外観


焼け焦げた内部壁面

このページに関するお問い合わせ

このページは総務部人権・男女共同参画推進センターが担当しています。

  • LINE
  • Instagram
  • X
  • Facebook
  • YouTube
  • えどがわ区民ニュース