東日本の各地に記録的な大雨による甚大な被害をもたらした台風19号。被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。
本区でも台風が接近する中、避難勧告を新中川以西に発令し、小・中学校や区民施設105カ所を避難所などとして開設、およそ3万5千人が避難されました。
災害時における大規模な避難所開設は、本区では初めての経験です。しかし、PTAやおやじの会の皆さんには体の不自由な方のために懸命に対応いただき、また、中学生や卒業生も率先して運営にあたってくれるなど、多くの方のご協力で無事に運営することができました。
先日、本一色にお住まいの女性から丁寧なお礼状をいただきました。この方は、風雨が強まる中、近所の一人暮らしの高齢者と連れ立って近くの中学校に向かいました。そこでは大勢の方が二人を迎え、励ましながら教室に誘導してくれたそうです。その晩は皆でお菓子を分け合うなど互いに気遣い、不安になることなく過ごせたということでした。
本区に綿々と受け継がれる他人を思いやる温かな心、そして地域力で乗り越えた災害だったと改めて振り返るとともに、今後も一人も犠牲者を出さないという強い決意のもと、災害対策の強化を図っていきます。
江戸川区長 斉藤猛
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