子どもたちを育む 学校教職員の深い情熱（10月10日）

　先月から始まったラグビーワールドカップ。各国のプライドを懸けた戦いが繰り広げられ、日本国中を熱狂の渦に巻き込んでいます。

　さまざまな個性がそれぞれの役割を果たしてトライを目指すラグビー。その姿は私たちが願う共生社会の実現と重なります。

　さて、区立南葛西中学校には、23区内の公立中では珍しいラグビー部があります。顧問の佐林先生は学生時代に選手として活躍、5年前に「人を大切にする心や人に感謝する心」を伝えたいと部を立ち上げました。

　部員は少ないですが、2年前には東京都公立中学校大会で優勝という好成績も残しました。熱意をもって指導する先生と、その思いにほだされたラグビー好きの生徒たちとの関係は、微笑ましく思えます。

　本区には103校の区立小中学校があり、約2600人の教職員が働いています。時には厳しいご意見をいただくこともありますが、教職員は子ども一人ひとりに正面から向き合い、日々深い情熱を傾けています。

　昨年、教育長だった私は運動会や卒業式で子どもたちの成長に人知れず涙する先生の姿を幾度見たことでしょう。

　多くの夢を抱き、希望に満ちた未来へ羽ばたく子どもたちを育む学校。どうぞ温かくご支援ください。

江戸川区長　斉藤猛