更新日:2025年7月2日
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区指定無形民俗文化財「幟祭り」 幟上げ
日本最大級の大幟 晴天にはためく
五穀豊穣を祈願して行われる「幟祭り」(区指定無形民俗文化財)を前に、全長約25メートル、重さ約1トンもの「大幟」を立てる「幟上げ」が6月29日(日曜日)、篠崎浅間神社(上篠崎1丁目)で行われました。主催は、幟会(のぼりかい/会長:浅岡秀光(あさおかひでみつ))。
「幟祭り」は、富士信仰が盛んだった江戸時代の文化・文政期(19世紀初め)に始まったとされる神事。同神社の周辺に5つある氏子たちの地区が、富士山の山開きの7月1日に合わせて、それぞれ一対の幟を奉納したことが始まりと言われています。前日の未明に5地区・計10本の幟を立て、幟が翻る向きを見てその年の五穀豊穣の吉凶を占っていたとされています。幟の土台を掘るときに泥まみれになることや、梅雨時で雨が降ることも多く、別名「どろんこ祭り」とも呼ばれています。1980年に氏子や地域住民らにより「幟会」が結成され、同会のメンバーを中心に隔年で開催されています。
真夏のような日差しが降り注いだ6月29日(日曜日)、幟上げには、幟会のメンバーや氏子、地域住民ら約300人が参加しました。幟は、全長約25メートル、重さは約1トンにも及ぶ、日本最大級のもの。「枠」と呼ばれる支柱に杉丸太の竿を斜めに差し込んで固定し、直径5センチの「引き綱」2本と、引き上げる際にバランスをとる「舵綱」1本、直径25センチの滑車2台を利用して、東西に分かれて引き綱を上下に揺らします。地域住民ら多くの観客が見守る中、幟会メンバーが舵取り役となり、「もんで、もんで」のかけ声で綱を揺らしながら東西に引き、一気に立ち上げていきました。これを1本ずつ繰り返し、境内に10本の幟を立てました。
参加した男性は、「子どもの頃から参加していますが、こんなにも晴れて暑い日に行う幟上げは初めてです。5地区の町会が一つになれるこの祭りは、やはり楽しいです」と笑顔で話しました。
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