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更新日:2024年7月12日
12月の行動に掲げる、介護。「“みんなで参加しよう!”と言われても、その時が来たら自分に何ができるか不安で仕方がない」という方は多いかもしれません。皆さんが前向きに介護のことを考えられるヒントとなりそうなご家族の例を一つご紹介します。
この秋に区がSNS上で開催した介護川柳コンテスト。特に介護に携わる方々から人気を集めた一句が次の作品です。
また来ます
それが最後の ほほえみに
作者は区内で訪問看護サービスを営む、看護師の青木創治郎(あおきそうじろう)さん(写真)です。
「『じゃあまた来週お邪魔しますね』と声をかけた方の容体が数日のうちに急変して、二度と笑顔を拝見できない―そんなことが起きるのは、この仕事の宿命なんです」と作品の背景を語る青木さん。
「そういうとき、『あの日、持病の悪化の兆候はなかっただろうか』『他にできることはあったか』と振り返らずにはいられないものです。だからこそどの訪問の時も、次の日に何が起きても後悔のない、心からベストを尽くしたケアにしたい。僕にとって毎回の訪問を終えての『また来ます』は、そういう重みのある言葉です」
4年前に大腸のがんを患い、東小松川の自宅で療養を続ける野口政四郎(のぐちまさしろう)さん(写真中央)が青木さんの訪問看護を利用するのは毎週月曜日。医療的ケアと入浴介助を受けています。
訪問看護のスタートは、まず血圧測定から。この日もいつも通りに手早く測定バンドを巻き付ける青木さんに、ベッドに腰かけた野口さんが「この前言った足の浮腫みね、おかげでだいぶ良くなったんだよ」とうれしそうに語りかけます。
「この前に青木さんが来てくれた時に教えてもらった体操のおかげだね。良かったよねえ、お父さん」
横から声をかけるのは、すぐ近隣に住む娘の菊江(きくえ)さん(同左)です。
「父にがんが見つかって『手術後は介護が必要になる』と告げられた時は、頭の中が真っ白になりかけました」と4年前を振り返る菊江さん。「でもまず病院でソーシャルワーカーさんとケアマネジャーさんが相談に乗ってくれて、促されるまま区役所にも寄ってみたのが正解でしたね」
自宅への手すり付きベッドの設置や、訪問看護サービスの手配など在宅介護に必要なことについて、相談したその日のうちに大まかなめどを立てることができたといいます。
「気が付いたら必要なレールはみんな敷いてもらっちゃって、あとは前へと進むだけ―という感じで、自然と、いつの間にか介護を始めることができたような気がします」(菊江さん)
多くの人がいずれ向き合う「介護」。皆さんが家族として参加するその時に、区には、それを支える仕組みがあります。いつでも窓口に相談してみてください。
訪問看護を行う青木さんのように、ひたむきな温かい気持ちで介護に取り組む人たちは各種の介護施設にも。介護川柳と同時募集したフォトコンテストには、そうした人たちのまなざしが伝わってくる写真がたくさん寄せられました。
全応募作品はインスタグラムで!
#江戸川区介護フェア の投稿を見る(Instagramへリンク/別ウィンドウ)
「夏祭りで皆と共に楽しみました。その時のワンシーンです。最高の思い出になりました」
(投稿者=「介護老人保健施設めぐみ」の皆さん)
「何気ない日常でさり気なく見せてくれたチャーミングな表情が、スタッフ一同の癒やしとなり、エネルギーになりました」
(投稿者=デイサービス「リハライフ北小岩」の皆さん)
熟年者の総合的な相談窓口として、区内に熟年相談室を18カ所、分室を9カ所設置しています。主任ケアマネジャー、社会福祉士、保健師などの専門職が、熟年者やご家族の方からの介護や認知症などのあらゆる相談を受けて、支援につなげていきます。
最寄りの熟年相談室は、区ホームページをご覧になるか事業者調整係(電話:03-5662-0032)にお問い合わせください。
SDGsに関するアンケート調査を実施しています 回答期限:12月14日(水曜日)まで |
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