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更新日:2021年12月15日

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臨機応変な対応で区民の生命や生活万般を支えていく

令和3年第4回江戸川区議会定例会 会期:11月24日(水曜日)から12月10日(金曜日)

 

 はじめに、新型コロナウイルス感染症につきましては、感染防止対策の徹底やワクチンの接種など、区民の皆さま、議員の皆さま、また区医師会をはじめ、各医療機関の皆さまのご協力により感染者数の少ない状態を維持しています。

第6波が来ても十分対応できる体制を

 区ではこの間、新型コロナウイルス感染症対策として、5つの項目を柱に据えて重点的に取り組んでまいりました。現在は、仮に第6波が来ても十分な対応ができるよう、夏の第5波の検証を基に体制強化を進めているところですが、現在の状況をお知らせします。
 まず一つ目の「医療体制の充実」については、この夏より3割多い約200床の病床確保を目指して、医療機関への依頼を進めています。
 また、自宅療養者に対する往診体制や入退院および外来受診時の搬送体制の強化などと併せて、保健所の態勢の見直しも行いました。状況に応じて全庁から応援職員を動員し、150人態勢で臨めるよう計画しています。
 これは国が想定している第6波より大きな規模の感染拡大が起きても対応できる態勢です。今後も移り変わる状況を的確に捉えながら、柔軟かつ迅速に対応してまいります。

3回目のワクチン接種 体制構築を進める

 二つ目の「ワクチン接種」については、3回目の接種に向けて滞りなく進むよう体制を整えています。先日はまず、医療従事者向けの接種券を発送しました。12月以降順次、接種していただける予定です。
 また、65歳以上の高齢者向けには来年2月から接種できるよう準備をしています。1回目の集団接種の際は予約が取りづらいとの声を多数頂きましたので、今回は、前回集団接種を受けた方に対し、あらかじめ会場・日時を記載した接種券をお送りします。つまり、ご都合の悪い方のみ手続きをしていただく仕組みとし、皆さまの負担を少しでも軽減できるようにするものです。
 さらに、5歳から11歳までのワクチン接種も、国の動向を踏まえ速やかに開始できるように準備を進めています。

写真:ワクチン接種券を封入した封筒
前回、集団接種を受けた方には、あらかじめ会場・日時が記載された接種券をお届けします

国や都の動きに合わせ検査体制も充実

 三つ目は「検査体制の充実」です。今後は徐々にワクチンの接種証明やPCR検査の結果などを提示することで、日常生活の行動制限が緩和されるようになります。区の保健所でも独自のPCR検査を実施しておりますが、国が先日決定した基本的対処方針においては、健康上の理由などでワクチン接種ができない方向けに、令和4年3月末まで検査を無料とすることや、感染拡大傾向にある場合に、感染の不安を感じる無症状者向けの検査を無料とすることなどが打ち出されました。
 今後も国や東京都の動向を注視しながら、区民の皆さまが安心して生活できるよう検査体制を整えてまいります。

状況を楽観視することなく対策の徹底を呼び掛け

 四つ目の「感染防止対策の呼び掛け」の面では、1年前も12月から1月にかけて大きな感染拡大の波が来たように、またいつ拡大局面に入るか分かりません。本区としては、ここで楽観視することなく、今後も小まめな手洗い・手指の消毒、適切なマスクの着用、室内の換気など、感染防止対策の徹底について区民の皆さまへの呼び掛けを続けてまいります。

経済活性化に向けたキャンペーンを実施

えどがわ得得キャンペーンのチラシ
「えどがわ得得キャンペーン」は12月末まで

 最後に、五つ目の「区民生活の支援および、経済の活性化」では、国が取りまとめた経済対策を、本区が担う部分について速やかに実行していくことと併せ、これまで苦しい状況が続いてきた区内店舗の活性化のため、またデジタル化の推進のために、キャッシュレス決済でお得に買い物ができる「えどがわ得得キャンペーン」を実施します。
 これは、12月の1カ月間、対象店舗においてキャッシュレス決済サービス「Pay Pay」で買い物をすると、購入金額の30%分のポイントが戻ってくるというものです。厳しかった1年の終わりに、まちのにぎわいが増すことを期待するところです。

 ここまで「5つの柱」ごとの直近の動きについて述べてまいりましたが、国や東京都、そして本区も、感染状況に留意しながら臨機応変に対応していくことが求められ、その時々によって施策の力点は変わってまいります。ただし、区民の皆さまの生命や生活万般を支えていくという理念は不変です。今後も関係機関との連携を十分に図りながら取り組んでまいります。

コロナ対応の経験を「ともに生きるまち」の原動力に

 一方、視点を変えてみますと、新型コロナウイルス感染症という未曽有の健康危機を乗り越えるべく、関係する皆さまと協力しながら、まさに「オール江戸川」で困難に立ち向かい続けてきたこの経験は、「ともに生きるまち」を目指す本区にとって未来へと進むための原動力になるはずであり、そうしていかなければならないと考えています。
 そして「ともに生きるまち」の実現、またそれと理念を同じくするSDGsの達成に向けては、区民の皆さまはもちろんのこと、企業やNPOなど多様な方々と連携して物事に当たっていくことがこれまでに増して重要となってまいります。自治体同士の連携もその一つです。
 現在、その具体例としてお隣の浦安市との協力関係の構築を模索しているところです。千葉県と東京都という行政区域の違いはあるものの、古くから浦安市と本区との間では、東京湾や旧江戸川を介して人々の交流や物の行き来が盛んに行われてきました。今も互いに共通する課題や広域的な課題が存在します。
 こうした中、浦安市長との間で「実務的な連携も重要である」という考えが一致し、職員同士、率直に意見交換を行うことができる場を設置するため協議を始めたところです。互いのまちの発展に向けて有意義な取り組みとなるよう、協力関係を深めてまいります。

未来を担う「人」を育てる 今を生きる者の責務

 また、今を生きる私たちが未来のために行動を起こすことと併せて、未来を担う「人」を育てることも重要です。
 先日は議員の皆さまの主催により、「江戸川区SDGs中学生議会」がこの議場において開催されました。各中学校を代表して参加した生徒の皆さんより、SDGsの視点から区政課題についてさまざまな質問を頂き、私や幹部職員から答弁をさせていただきました。演壇に立つ中学生の堂々とした姿は非常に頼もしく、未来の江戸川区を一緒につくっていく一員として非常に心強く感じました。
 また今年は、新型コロナウイルス感染症の影響により昨年から延期された学校も含め、区内14の小・中学校で周年行事が行われました。私もそのいくつかに参加をいたしましたが、いずれの学校も児童・生徒や保護者、教員たちが長い年月をかけて地域の皆さんと共に築き上げ、地域に愛されてきた存在であることを実感し感銘を受けました。
 目の前にいる子どもたちが、たくさんの我慢を強いられる中でも工夫を重ねながら、学校代表として式典に参加している凛々しい姿に触れると、この子どもたちが成長した時に「あの時の大人たちも頑張っていたな」と思ってもらえるようにしなければと、今の時代を生きる者としての責任を強く実感したところであります。

写真:中学生議会
江戸川区SDGs中学生議会に参加した各校の代表生徒たち


中学生議会ではジェンダー平等や災害対策などの区政課題について質問や提案が行われました

V6寄贈の「ブイロクの木」 明るい未来への希望に

 なお先日は、今月1日をもって解散した人気グループ・V6の皆さんより、未来を担う子どもたちのために、大きなオリーブの木を本区に寄贈いただきました。「ブイロクの木」と名付けられたこの木はなぎさ公園の展望の丘に植樹されています。
 オリーブは平和の象徴として国連の旗にも描かれていますが、この「ブイロクの木」には、平和を願い、みんなの知恵を使ってあらゆる困難に打ち勝っていこうという、V6の皆さんの強い想いが込められています。
 ここで、寄贈に当たり6人から発表されたメッセージの一部をご紹介します。

僕たちに出来ること。

それは、未来のある子供たちに何かを残すことなのかもしれません。

どんな時も笑顔で、仲間と力を合わせ、負けない心を持って欲しい。

そんな僕たちの思いを、子育て支援や環境問題にも積極的に取り組んでいらっしゃる江戸川区が賛同してくださいました。

 そしてメッセージは次のような言葉で締めくくられています。

一本でも多くの緑を

一人でも多くの笑顔を

未来ある子供たちのために

今、僕たちにできることをやらせていただきたいと思います。

写真:ブイロクの木
ブイロクの木を見に訪れた方が1600人を超えた日も

 以上です。
 こうした想いと共に、植樹のニュースは数々のメディアやSNSなどで話題となり、「ブイロクの木」はネットの注目ワードでトップにもなりました。現地に足を運ばれた方が1600人を超える日もあったほどです。私たちの元にも「江戸川区に住んでいて良かった」という声が寄せられています。
 この木が本区の平和のシンボルとして、そして明るい未来への希望として、多くの方に愛されるよう大切に守ってまいります。
 今年も残すところあと1カ月余りとなりましたが、昨年から引き続き新型コロナへの対応に明け暮れた1年でありました。区民の皆さまにとっても苦労や我慢を重ねた1年だったことと思います。困難な局面が続きますが、その先にある光を信じて、区民の皆さま、議員の皆さまと共に、来年がこれまで以上に笑顔で、人と人との触れ合いや温もりを感じられる年となるよう区政運営に邁進してまいります。変わらぬご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
 さて、今回提案いたします補正予算ですが、新型コロナウイルス感染症対策に係る経費をはじめ、一般会計、特別会計合わせて総額は27億3千万円余であります。
 本定例会にはこれら補正予算に加え、指定管理者の指定など合計で13件の議案をお諮りしています。また、専決処分など3件の報告事項もございます。それぞれご審議の上、ご決定いただきたいと存じます。
 以上をもちまして招集のごあいさつといたします。

このページに関するお問い合わせ

このページはSDGs推進部広報課が担当しています。

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