更新日:2025年5月1日
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葛西沖 vol.6 葛西臨海公園が担う役割 防潮堤
水と緑に触れ合える公園
東京湾岸の多くが工業地帯となる中、葛西臨海公園は東京湾の水質汚染、地盤沈下、埋め立てにより失われたかつての豊かな自然環境を取り戻すために整備されました。
現在、都心では見ることの少なくなった動植物が園内の森や池に生息・生育し、平成元(1989)年のオープン以来、区民はもとより全国、さらには世界各国から観光客が訪れ、憩いの場として思い思いに海辺の自然環境に親しんでいます。
葛西臨海公園の地形
JR葛西臨海公園駅を降りると、真っすぐに緩やかな登り道が延びています。そのメインストリート(中央園路)を歩いてみましょう。右手に区立の宿泊施設「ホテルシーサイド江戸川」やその奥の「ダイヤと花の大観覧車」を眺めながら進んでいくと、正面に青空の中でキラキラ輝く建物が見えてきます。これが全面ガラス張りの展望レストハウス「クリスタルビュー」です。東京湾が一望できる絶好のビュースポットとして人気があります。
ここまで実際に歩いてみると感じるかもしれませんが、園内は緩やかな所で勾配1~3パーセント、急な所だと8~10パーセントと起伏に富んだ設計がなされ、クリスタルビュー辺りで最高点となる小高い丘になっています。
小高い丘の秘密
埋め立てによって葛西臨海公園ができる前、海沿いには「葛西海岸堤防」が築かれていました。その堤防は地盤の低い江戸川区、特に葛西地区に住む人にとって、高潮から暮らしを守るのに欠かせない存在でしたが、度重なるかさ上げにも限界がありました。そこで葛西沖の開発を進めるに当たり、公園そのものに町を守る「防潮堤」の役割を持たせることにしたのです。
葛西臨海公園の小高い丘は、海と浜と陸とが連続したすっきりした見晴らしと海との一体感を味わえる、自然を満喫できる設計にしつつ、区民が強く望んだ防潮堤としての役目も兼ね備えているのです。
防潮堤としての機能を持つ葛西臨海公園。黄点線は最高部の連なりを示します
小高い丘に建つクリスタルビュー
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