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更新日:2024年9月15日

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特集 ともに、生きる。

CCBY 但し、画像データは除きます

江戸川区は、70万もの人が暮らすまち。子どもや若者、高齢者がいて、その中には障害のある人や外国人、生きづらさを抱えている人もいます。一人ひとりがいて、まちができている、そしてその一人ひとりがまちを支える大切な存在です。そんな「ともに生きるまち」江戸川区で、自分らしく生きる区民の皆さんを紹介します。

体を動かしたい!


吉井 麗実(よしい れみ)さん

脳性まひと診断

640グラムの低体重で生まれ、1歳の時に脳性まひと診断された吉井麗実さん。小学生の頃は車いすを使いながら、地元の小学校に通っていました。自由に手足を動かすことができないながらも、体を動かすことが大好きだった吉井さん。学校の先生の協力もあって、体育の授業や学校行事などにも参加していましたが、高学年になると複雑な動きの運動が多くなり、徐々に社会のバリアを感じるようになっていきました。

ボッチャと出会って

吉井さんは小学6年生の時、区内で開催された「パラスポーツフェスタ」に行き、「ボッチャ(注)」と出会いました。初めは、自分でボールを投げなければできない競技だと思っていましたが、スロープ状の投球機(下写真)があることを知り挑戦してみることに。自分でもできることが分かり、ボッチャのとりこになっていきました。小学校卒業後は特別支援学校に通い、ボッチャ部に入部。さまざまな大会で好成績を収めるまでに上達していきます。
(注)赤青6球ずつのボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てることで、目標となる白いボールにいかに近づけるかを競う。

誰もが暮らしやすい社会を

現在、吉井さんは大学に進学し、デジタル技術を活用した観光の推進や、人々の暮らしやすさを向上させる仕組みづくりについて学んでいます。「障害などによって諦めなければならないことでも、デジタル技術を活用すればチャレンジできるようになるのではないかと思います。障害を持つ私自身の目線で、困っている人の役に立ちたいです」と語る吉井さん。「ボッチャもこれまで以上に練習し、パラリンピックに出場することが大きな目標です」と意気込んでいます。

パラスポーツクラブえどがわ
区では、障害のある方が参加できるさまざまな運動プログラムを行っています。

自分の居場所は…


小野寺 慧(おのでら けい)さん

自宅にひきこもる日々

小野寺慧さんは、幼い頃から食が細く、極度の偏食でした。中学生になっても常に気力と体力がなく、運動会の組み体操の練習中に失敗したことがきっかけで不登校に。「心配してくれる友人はいましたが、申し訳ない気持ちでいっぱいで、つらかった」と当時を振り返ります。

高校生になってからも、身長は伸びても体重が増えず、心療内科を受診したところ、摂食障害と診断されました。「自分は病気ではないと思っていました。その頃は、オンラインゲームが自分の居場所。ゲームの中であれば、生きていると実感できたんです」

こうして、自宅にひきこもる日々が続きました。

自分の居場所を実感

ひきこもり生活から数カ月が過ぎた頃、区内の在宅診療所の訪問診療を受けることに。そこで担当医師から「少しずつ外に出る習慣をつけよう」と、同診療所でのボランティアの誘いを受けました。週1回、1時間から始めて、その後は時給制のアルバイトになり、現在は正社員として働いています。「社会に出ても失敗していいんだ、と前向きになれました。そして、自分と家族だけではない第三者とのつながりを持てたことで、自分にも居場所があると実感することができました」と小野寺さんは話します。

利用者の「できた」が一番の喜び

小野寺さんは、ひきこもりの状態にある方の居場所として区が開設した「駄菓子屋居場所 よりみち屋」でも働いていて、週2回、ひきこもり経験者として利用者の相談に乗っています。「利用者の方から、アルバイトの面接などできなかったことができたという報告を聞くと、本当にうれしいです。自分もいろんなことに挑戦したいと思えるようになりました」と話します。「今後は、精神保健福祉士や公認心理師の資格を取得し、カウンセリング技術を身に付けることで、苦しい思いをしている人の助けになりたいです」。

駄菓子屋居場所 よりみち屋 就労体験もできます!

【利用時間】10時~17時(土曜日・日曜日・祝日を除く)
(注)第2・第4土曜日は営業。

【アクセス】都営新宿線「瑞江駅」から徒歩1分

【所在地】瑞江2丁目4番3号 プラウド瑞江102号
(注)就労体験は、ひきこもり状態の方を対象としています。

相談窓口・交流会
区では、ひきこもりの状態にある方とその家族に向けた相談窓口(オンラインを含む)や交流会なども開催しています。詳しくは、区ホームページをご覧ください。

日本語を上達させたい!


シャン・ディシャさん

日本語の難しさに苦戦

シャン・ディシャさんは2年前、家族の仕事の都合で、中国・湖南省から日本に引っ越してきました。日本に来る前は、オンライン教材で日本語の勉強をしていたというシャンさん。しかし、実際に日本に来てから日本語で会話をしてみると、難しくて聞き取ることができなかったといいます。「初めは日本語学校に通っていたのですが、月謝は家計の負担になりますし、子どもの夏休み期間中は通えなかったので、途中で辞めてしまいました」と、シャンさんは話します。

日本語の勉強を続けて…

日本語の勉強を続けたかったシャンさんは、区の窓口に相談に行き、区内でボランティアが運営する「日本語ふれあいひろば」という教室があることを知りました。この教室は、日常生活により近い表現を使った日本語会話を学べることが特徴で、シャンさんは週1回この教室に通っています。

「いろんなことを話せる友人や知人がいたり、自分の居場所があれば、日本語が得意でない外国人も寂しいと感じることなく過ごせると思います」と話すシャンさん。将来は日本語をさらに上達させ、日本で中国語を教えるボランティアや仕事に携わることが夢だそうです。

多文化共生センター 開設します!

外国人の方が気軽に相談できる窓口「多文化共生センター」を開設します。交流イベントなども開催予定です。

【開設日】10月26日(土曜日)(予定)

【所在地】タワーホール船堀3階
(注)詳しくは、今後、区ホームページや広報えどがわなどでお知らせします。

知っていますか?「ともに生きるまちを目指す条例」
誰もが安心して、自分らしく暮らせる共生社会の実現を目指し、区ではこの条例を制定しました。

SDGs season in EDOGAWA 2024 今年もはじまります

今年も9月25日~12月9日をSDGs seasonとし、さまざまなイベントを通じてSDGs達成に向けた取り組みを行います。SDGsは「誰かが」やるのではなく、「誰かと」やるもの。皆さんでSDGsを意識した行動を実践しましょう!


「LOVE UNIVERSE」というテーマのもとに、多くの方がハッピーな気持ちになって過ごして欲しいという思いが込められたキービジュアル。

やってみよう! SDGsえどがわ10の行動

  • 01 食品ロスを防ぐため、必要な量だけ買おう
  • 02 健康的な食事をし、運動を心がけ、十分な睡眠をとろう
  • 03 家事や育児、介護に家族みんなで参加しよう
  • 04 電気も水も大切に使おう
  • 05 最新の科学や技術に興味を持ち、活用してみよう
  • 06 一人ひとりの多様性への理解を深め、交流の機会を増やそう
  • 07 世代を超えて地域のイベントや防災訓練に参加しよう
  • 08 とにかくリサイクルをしよう
  • 09 みどりを大切にし、プラごみを減らして豊かな自然を守ろう
  • 10 川や海に囲まれた江戸川区の歴史や文化、環境を守ろう

INTERNATIONAL SDGs FES in EDOGAWA supported by TGC

「SDGsえどがわ10の行動」にちなんだブースやステージが盛りだくさんのイベントです。今年は、異文化交流も楽しめます。

【日時】11月2日(土曜日)10時~15時 (注)雨天実施。

【場所】葛西臨海公園汐風の広場

問い合わせ
SDGs推進係 電話:03-5662-0091

このページに関するお問い合わせ

このページはSDGs推進部広報課が担当しています。

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