更新日:2024年3月12日
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シックハウス症候群・化学物質過敏症
シックハウス症候群
住宅の高気密化・高断熱化などが進むにしたがって、建材等から発生する化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康影響が指摘され「シックハウス症候群」と呼ばれています。
症状は、目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など人によって様々ですが、その環境を離れると症状が改善するのが特徴です。
原因は、建材や壁紙、家具などから発生する化学物質だけでなく、湿度環境やカビ・ダニなども関係していると考えられています。人に与える影響は個人差が大きく、同じ室内にいても影響を受けない人もいれば、敏感に反応する人もいます。
対策
発生源が、壁、床、家具である場合、根本的な対策としては、取替えなどが考えられます。しかし、こうした対策は、多くの時間と費用がかかります。
シックハウス症候群の代表的な原因となる化学物質は、多くが揮発性物質のため、閉め切った状態などで気密性が高くなると室内の化学物質濃度が高くなります。できるだけ窓開け(通風)と換気をすることが大切で、カビやダニの予防にも効果的です。窓開けと換気扇の使用を両方一緒に行うことで、室内の換気を早くすることができます。
さらに、カビやダニの予防には、こまめな掃除も心がけましょう。
シックハウス症候群の関連リンク
- シックハウス対策のページ(厚生労働省)
- 建築基準法に基づくシックハウス対策についてのページ(国土交通省)
- 室内環境保健対策のページ(東京都保健医療局)
- 室内空気中の化学物質のページ(東京都健康安全研究センター)
化学物質過敏症
化学物質過敏症は、ある程度の量の化学物質にさらされる、または少量でも長期間接触するなどして、いったん過敏症状になると、その後はわずかな化学物質にも過敏に反応し、症状が現れるようになるといわれています。
化学物質との因果関係や発症のメカニズムは明らかになっていませんが、誰でも発症の可能性があり、突然発症するといわれています。
主な症状には、目・鼻・喉への刺激症状、頭痛、めまい、吐き気、皮膚炎、不眠など、人によって様々な症状が現れます。
原因は建材、接着剤、塗料、殺虫剤などの化学成分、シャンプーや柔軟剤などの香り成分、自動車の排ガスなどがあると考えられています。しかし、現在のところ化学物質や香料等と化学物質過敏症との因果関係は明らかになっていません。また、治療法も確立されていないため、症状の原因と思われる化学物質を避けることが最も有効な対処法といわれています。
私たちは日常生活の中で様々な化学物質を使用していますが、周囲には体調を崩す人がいるかもしれないことをご理解いただき、使用量等にご配慮をお願いいたします。