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更新日:2026年7月1日

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「ともに生きるまち」の実現を目指し、全ての世代に向けた取り組みを着実に進める

令和8年第2回江戸川区議会定例会が、6月12日から7月1日までの会期で開催されています。本会議冒頭に行われた斉藤区長の招集あいさつを紹介します。

6月3日、台風6号が関東地方に大雨をもたらしました。

本区においても、気象庁からレベル3の大雨警報が発表されたことを受け、警戒レベル3の「高齢者等避難」を発令しました。高齢者や障害のある方など、避難に時間がかかる方に向けて、安全な場所への避難を呼びかけるとともに、自主避難施設7カ所を開設いたしました。

本区におきましては大きな被害を免れたものの、太平洋沿岸を中心に各地で被害が発生しました。被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

本区では台風やゲリラ豪雨に備え、区内47カ所の土のうステーションの設置、雨水ますの点検・清掃、また先の臨時会でご承認をいただきました止水板の設置助成を開始するなど、さまざまな対策を行ってきたところです。さらに倒木対策として、4月下旬から学校の樹木の緊急点検を実施しており、街路樹や公園の樹木についても順次点検を行う予定としております。今回の台風による倒木は確認されませんでしたが、迅速に緊急点検を進め、危険が認められた樹木については、必要となる安全対策を講じてまいります。

危険な暑さへの対策と脱炭素に向けた取り組み

さて近年は、こうした異常気象が頻発化・激甚化しております。

昨年の夏は観測史上最高の平均気温を記録するなど、日本全体が猛暑に見舞われました。4月には、気象庁が40度以上の日の名称を「酷暑日」に決定しましたが、今年はその言葉を多く耳にするのではないかと危惧しています。

本区では「危険な暑さ」に備え、ホームページや広報誌などを通じて熱中症への注意喚起を行っている他、暑さをしのげる「えどがわ”ひと涼み”処」の開設の前倒し、生活困窮世帯へのエアコン購入費の補助などを実施しています。他にも、保育施設や学童クラブが行う熱中症対策への補助や、見守りが必要な高齢者宅への訪問、そしてその訪問員への暑さ対策なども行ってまいります。


えどがわ”ひと涼み”処として利用できる施設に提示してあるポスター

これらは気候変動の影響を最小限に抑えるための「適応策」ですが、一方で、温室効果ガスを削減し、気候変動そのものを和らげる「緩和策」も重要です。

本区は昨年度、東京都の指定する「ゼロエミッション地区創出プロジェクト」の対象エリアに選ばれました。

これを受け、住宅向け太陽光発電の導入促進や、区内事業者向けの脱炭素経営を促進するための補助など、区民の皆さま、事業者の皆さまが行う脱炭素の取り組みを支援することで、地域における一体的な気候変動対策を推進してまいります。

ここまで、区民の皆さまの安全・安心を守るための取り組みについて申し上げてきましたが、一方で、より暮らしやすいまちの実現に向けた施策についても着実に実行していく必要があります。

今年度の当初予算では、全世代に向けた取り組みを「子育てするなら江戸川区」「仕事も暮らしも江戸川区」「歳を重ねても江戸川区」という三つのキャッチフレーズで整理しましたが、それらをさらに充実したものとするため、新たに着手する取り組みについてご説明いたします。

子どもたちが健やかに育つ環境を

まずは、「子育てするなら江戸川区」に関する取り組みです。

本区では、子育てしやすい環境の整備に向けて、保育施設の定員数についても毎年拡充を図り、この10年で5300人の定員拡大を行いました。しかし、昨年9月に保育料の第一子無償化が始まったことなどを受け、今年度は5年ぶりに、認可保育施設で待機児童が生じる結果となりました。保育定員のさらなる拡充に向けて、ニーズの高い0歳から2歳児向けの認可保育施設の開園を目指し、保育環境の整備に努めてまいります。

また、部活動の地域移行も進めてまいります。

少子化による生徒数の減少や教員の働き方改革の観点から、これまで学校が担ってきた部活動を地域のスポーツ団体などと連携しながら運営する取り組みが、国全体で進められています。本区においては、令和7年度からモデル的に実施してきたところですが、今年度からは、これを全ての区立中学校で展開してまいります。生徒たちがこれからもスポーツや文化芸術活動に親しめるよう、環境づくりに努めてまいります。

また、学校における虫歯予防の取り組みも進めてまいります。

小・中学生に人気のインフルエンサー、しなこさんにご協力いただき、オリジナルの啓発動画を制作して学校で放映したり、イベントに出演いただく予定です。子どもたちが楽しみながら歯磨きを習慣化できるよう、啓発活動に取り組んでまいります。

また、中高生の活動や世代間交流の拠点である共育プラザについて、共育プラザ葛西の臨海分室を開設いたします。子どもたちが自由に活動できる場所が区内にまた一つ増えることで、その健やかな成長につながればと思っています。

仕事も暮らしも安心できるまちへ

続きまして、「仕事も暮らしも江戸川区」に関する取り組みについてご説明します。

今から70年近く前、本区には「緑陰移動図書館」という出張図書館がありました。これは、図書館がまだ区内に少ない時代、夏休み期間中に子どもたちが読書に親しむことができるよう、地域の公園などに本を運んで仮設の図書館を開設したものです。

今年の夏休み、これを今の時代に合わせた形で「緑陰図書館」として実施いたします。現在区内には公園が500カ所以上ありますが、そのうちおよそ9割の公園には木陰が存在しています。このたびの取り組みは、木陰のある3カ所の公園において、暑さが比較的穏やかな朝のラジオ体操の後の時間帯に、木陰で読書を楽しんでいただこうというものです。

多くの方にお越しいただくことで世代間交流を促すとともに、子どもたちにとっては夏休み中の生活リズムを保つことや、読書習慣の継続にも役立ちます。さらに、冷房を使わない時間が増えることで、二酸化炭素の排出を減らす一助にもなればと考えています。


緑陰図書館の会場の一つとなる中央森林公園の木陰

また、障害のあるお子さんとその保護者の支援についても取り組んでまいります。

現在、障害のあるお子さんの多くが、平日の日中は特別支援学校などに通学し、その後、夕方にかけては放課後等デイサービスを利用されています。就労されている保護者にとっては、こうした場所があることによって、仕事を継続できるという側面もあります。

しかし、夏休みなど長期休暇中は、朝のうちや夕方にお子さんが安心して利用できる場所が不足しており、そのために保護者の就労継続に支障をきたすという問題も生じています。

そこで、長期休暇の期間中、放課後等デイサービスの利用時間を朝や夕方まで延長する事業者に対して、補助を行います。これにより、お子さんが利用できる時間をさらに拡充するとともに、保護者の皆さまが学校の長期休暇中も安心して就労を継続できるようにしてまいります。

また、民生委員・児童委員の皆さまの活動支援も拡充いたします。

区内では現在、400人以上の民生委員・児童委員の皆さまが、地域の社会福祉の向上のために活動されています。

しかし、近年、対応すべき社会課題は増加し、求められる活動も拡大しています。そこで、その活動費を一人当たり月額2万円増額することで、委員の皆さまの活動をさらに後押ししてまいります。

また、AIと小型カメラ搭載の「ごみ拾い用のトング」を活用した、清掃活動の実証実験も開始いたします。

このトングを使ってごみを拾うと、その種類や場所が自動的にマップに記録されるというものです。こうして記録されたデータを分析することで、今後の区の環境施策に役立てたいと考えています。

65歳以上の方へ スマホ購入費助成を拡充

続きまして、「歳を重ねても江戸川区」に関する取り組みについてご説明します。

区はこれまで、スマートフォンをお持ちでない満65歳以上の方へ、3万円を上限に購入費を助成する事業を行ってきました。多くの皆さまにご利用をいただいてきましたが、今後もさらに多くの方にご利用いただけるよう、このたび、対象者数を増やして実施してまいります。

この制度を利用してスマートフォンを購入する際には、区の防災アプリなどをダウンロードした上でスマホの使い方講座を受けていただき、助成金の申請は電子申請で行っていただくこととしております。

先日、区の公式LINEの登録者数が、区内世帯の3分の2をカバーするまでになりました。広報誌などアナログによる情報発信ももちろん大切ですが、デジタルによる情報発信の重要性は年々高まっています。

デジタルに不慣れな方に寄り添いながら、少しずつ慣れていただくための取り組みも継続していきたいと思います。

持続可能な施設の整備・運営に向けて

さて、ここまで各世代に向けたソフト面の施策についてお話ししてまいりましたが、ハード面においては、持続可能な施設の整備・運営も大きな課題です。

将来に向けて、老朽化した施設の再編・整備のためには多くの経費が必要になります。また、国によるいわゆる偏在是正によって歳入がさらに減少すれば、この二、三十年のうちに大型区民施設のための基金が底をつき、起債による借金、そして毎年数十億円規模での返済が必要になる可能性もあると試算しています。

財源や人材が限られる中、今後も行政サービスを持続可能なものにしていくためには、公共施設の総量を適正化していくことに加え、より効果的・効率的な施設の整備・運営の在り方を追求する必要があります。

そこで本区は昨年度、施設の再編・整備について民間提案を募る「えどがわ共創プラットフォーム」を立ち上げました。

さらに今年度からは、施設の維持管理業務の効率化と、管理水準の平準化を図るため、各施設の保守点検や小規模修繕などの業務を一括して民間事業者に委託する「包括管理委託」の導入を検討してまいります。

まずは現状について詳しく調査を行い、事業効果の検証を行うことで、導入に向けた検討を深めてまいります。

目指すまちの全体像を可視化

さて、今後の区の施策についてさまざま申し上げてまいりましたが、これらは全て、区が目指す「ともに生きるまち」の実現につながるものです。

区ではこれまで、「ともに生きるまちを目指す条例」の制定から始まり、長期計画、中期計画の策定、そして各世代向けの施策展開などを大きな理念のもと進めてまいりました。このたび、それらの全体を分かりやすくご覧いただけるよう、「えどがわビジョンマップ」として一枚の体系図にまとめました。この後、広報誌や区ホームページなどで区民の皆さまに広くお知らせしてまいります。

本区が目指すのは、区民の皆さま一人ひとりの思いを反映した、豊かな共生社会の実現です。今後も皆さまと共に、住みよい江戸川区を築いてまいります。

最後になりますが、先日、うれしいニュースがありました。日本ラグビーの最高峰であるジャパンラグビーリーグワンにおいて、本区を活動拠点の一つとするクボタスピアーズ船橋・東京ベイが準優勝を果たされました。心からお祝い申し上げます。

本区とクボタスピアーズは、令和3年にSDGs推進に係る連携協定を締結いたしました。それ以来、クボタスピアーズの皆さまは清掃活動や地域イベントへの参加など、日頃からさまざまな形で地域貢献活動を行っています。

チームの今後のさらなる活躍を期待するとともに、引き続きいっそう地域を盛り上げていただきたいと思います。

さて、今回提案いたします補正予算は、一般会計、特別会計合わせて33億4千万円余であります。本定例会には、これら補正予算に加え、条例の改正、包括外部監査契約の締結など、合計で17件の議案をお諮りしております。また、専決処分など5件の報告事項、並びに農業委員会委員の任命同意がございます。それぞれご審議の上、ご決定いただきたいと存じます。

このページに関するお問い合わせ

このページはSDGs推進部広報課が担当しています。

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