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更新日:2022年12月15日

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社会・経済の担い手を育み まちの活力を循環させていく

令和4年第4回江戸川区議会定例会 会期:11月22日から12月9日

 

 吹く風が次第に冷たさを増し、あちらこちらから師走の足音が聞こえてくるようになりました。
 振り返れば、今年も新型コロナウイルス感染症に対応しながらの区政運営が求められた一年でした。1月からの第6波、そして夏の第7波とそのたびに規模が大きくなる感染状況に対し、国や東京都、区医師会など関係機関の皆さま、区議会議員の皆さまと協力しながら区を挙げて取り組みを進めてきました。

ワクチンの早期接種を促進

 しかし、今年の冬は昨年や一昨年と異なり、季節性インフルエンザとの同時流行が懸念されています。これまで以上に多くの発熱患者が生じる可能性も視野に入れながら、社会全体で備えを強化していかなければなりません。
 そのために、まずもって重要なこととしてワクチンの接種があります。そこで現在、皆さまに安心して年末年始を迎えていただくため、オミクロン株対応ワクチンの早期接種をお願いしているところです。
 重症化リスクの高い高齢の方や基礎疾患のある方だけでなく、2回目まで接種済みの12歳以上の方もこのワクチンを接種することが可能です。広報誌をはじめ、区ホームページやSNS、区施設や駅などへのポスター掲示などを通じて皆さまに広く呼びかけ、接種の促進に努めてまいります。
 こうした「ワクチン接種の促進」に加え、「医療体制の充実」、「検査体制の充実」、「区民生活の支援および経済の活性化」、そして「感染防止対策の呼びかけ」という「5つの柱」を軸に、本区はこれまで蓄えてきた知見を生かしながら、引き続き機動的に感染症への対応に当たってまいります。


「新田6号公園」(写真)と「旧くつろぎの家」のワクチン接種会場は比較的予約が取りやすくなっています

区民・区内事業者の安心を守る

 一方そうした中において、ロシアのウクライナ侵攻に端を発したエネルギー価格や物価の高騰、そして急激な円安の進行により、区民生活に大きな負担を強いられる状況が続いています。
 本区は区民・区内事業者の皆さまの安心のため、日々の暮らしを守り、社会・経済活動の歩みを止めることのないようさまざまな角度から施策を展開してまいります。
 まず、特にそれらの影響を大きく受け、生活に困窮している子育て世帯に対しては、児童1人当たり5万円の区独自の給付金を本定例会でご提案しております。議決をいただき次第、申請を必要としない世帯については年内にお渡しできるよう準備を進めてまいります。
 また、電力・ガス・食料品などの価格高騰への対策として、国が9月に発表した住民税非課税世帯などに対する5万円の緊急支援給付金についても、申請を必要としない世帯に対してプッシュ型で通知をお送りし、12月初旬より順次給付を開始してまいります。
 加えて、区内の対象店舗で買い物をする際、キャッシュレス決済サービス「PayPay」を使用すると最大30%のポイントが還元される、「えどがわ得得キャンペーン」を12月1日より実施します。区内経済のさらなる活性化を図るとともに、物価高騰の影響を受ける区内中小事業者や区民生活を後押ししてまいります。


「えどがわ得得キャンペーン」は12月末まで実施中

「人とのつながり」実感できる機会を再び

 また、これまで中止やオンライン開催などを余儀なくされていたイベントについても、会場での触れ合いをもちながら徐々に再開しつつあります。
 去る10月29日には秋晴れの下、葛西臨海公園において「SDGs FES in EDOGAWA」と「ホノルルフェスティバル」を同時開催することができ、約2万人もの方々にご来場いただきました。
 この秋は他にも、区内のものづくり企業を中心とした展示会である「産業ときめきフェア」や、誰でもパラスポーツを体験することができる「パラスポーツフェスタ」、また、美術や書道、華道・茶道、俳句といった区民の皆さまの多様な文化活動の集大成である「江戸川区文化祭」など、区内各所でさまざまなイベントが催されています。
 私自身も、来場いただいた多くの方々の熱気とにぎわいをじかに感じることができ、温かい気持ちで皆さまとその喜びを分かち合ったところです。
 今後も感染防止対策を適切に講じながら、「人と人とのつながり」を実感できる機会を区としても積極的につくり出してまいります。


「SDGs FES」


「ホノルルフェスティバル」

葛西臨海公園で同時に開催した「SDGs FES」と「ホノルルフェスティバル」。延べ約2万人の方が訪れました

未来の区民のために今できることを

 さて、今年8月には多くの方々の声を紡ぎ合わせながら、区が目指す2100年と2030年の姿を描いた「共生社会ビジョン」と「SDGsビジョン」が完成しました。
 今後はこのビジョンの理念が区民の皆さまの心に広く深く浸透していくように、息の長い取り組みを続けていきたいと考えています。

 その一環として先日、松本小学校の6年生と小松川第一中学校の2年生に完成したビジョンを題材として、「2100年のために今できること」について話し合っていただきました。
 その中で児童・生徒の皆さんから出た意見をいくつかご紹介します。
 「避難訓練やイベント・おまつりなど、生まれた国や性別・年齢に関係なく交流ができる場をつくる」
 「人の意見をしっかり聞いて取り入れ、自分の意見もしっかり話す」
 「ごみを拾うボランティアなどに参加する」
 「地元の商店街やお店で買い物をする」
 「ご当地グルメを作る」
 「泳げるくらいに川の水質を改善する」
 「自然が豊かで、程よく都会なまちをつくる」
 子どもたちが一生懸命考えて出し合ってくれたこれらの意見からは、自分たちが住むこのまちの未来をより良いものにしたいという素直で真摯な思いを感じることができます。
 子どもたちのこうした思いを無駄にすることなく、私たち大人も今を生きる者の責務として、未来の区民のために今できることを積み重ねていかなければなりません。


未来に向けた2つのビジョン

広い視野を持って少子化への取り組みを

 その最大のテーマの一つが「少子化」の問題です。
 今回完成したビジョンの前提には、「2100年には人口が3分の2にまで減少する」という区が行った人口推計の結果がありました。
 しかし現実は、それよりもさらに厳しい未来になる可能性を示唆しています。
 つい数年前まで6千人以上あった年間の区内の出生数は、令和3年に5千人を下回りました。またそれに伴い、本区の合計特殊出生率も大きく下がる見込みです。新型コロナウイルス感染症の影響があるとしても、現実として推計より早く人口減少は進行しており、このままでは2100年の人口が現在の半分近くになってしまう可能性もあります。
 本区は以前から、「子育てしやすいまち」として広く知られています。そのイメージのとおり、多くの子どもが生まれ育ち、元気な声が響くまちであり、それによって地域はにぎわい、発展を続けてきました。
 しかし今後も少子化が進めば、地域コミュニティや区内経済、またそれらによって支えられている区の財政など、あらゆる分野に影響がおよび、それが負のスパイラルとなってまちの活力そのものが失われかねません。
 したがって、その対策としては子育て世代や子どもに対する支援はもちろんのこと、これからの社会・経済の担い手を育み、まちの活力を循環させていくという、より広い視野を持った包括的な取り組みが重要となります。
 効果が出るまでには時間がかかりますが、だからこそ今から、未来の江戸川区のために区としてできることを模索しながら、区民の皆さま、区議会議員の皆さまとともに、勇気を持ってチャレンジしていきたいと思います。
 さて、今回提案いたします補正予算ですが、新型コロナウイルス感染症対策に係る経費など、一般会計、特別会計合わせて総額は23億6千万円余であります。
 本定例会には、これら補正予算に加え条例の新設・改正や指定管理者の指定など、合計で20件の議案をお諮りしています。また、1件の報告事項もございます。それぞれご審議の上、ご決定いただきたいと存じます。

このページに関するお問い合わせ

このページはSDGs推進部広報課が担当しています。

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