更新日:2025年5月15日
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特集 一人ひとりの違いを認めあう 多文化共生が広がるまち
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多くの外国人が暮らしている江戸川区。文化や考え方の違いを認め合い、地域の一員としてともに生きる“多文化共生”は、区内でも広がりを見せています。
数字で見る 区内の外国人人口の状況
国内では留学や就労などを目的に、さまざまな国から多くの外国人が日本を訪れています。江戸川区にも、120を超える国や地域から訪れた方々が暮らしています。
外国人人口の将来推計
(注)数値は合計特殊出生率が1.20前後で推移した場合。
国籍別の人口・割合
区内で広がる多文化共生の輪
多くの外国人が暮らすこのまちでは、国籍などの違いにかかわらずともに支えあう区民の皆さんの姿があります。そんな皆さんにお話しを伺いました。
ともに働く
公園の整備や古材・古木の販売などを行う「有限会社鈴木建材店」。ベトナムやインドネシアなど出身国の違う技能実習生たちが慣れない環境の中、お互いにコミュニケーションを取りながら働いています。
「一生懸命に働いてくれているので助かっています」
有限会社鈴木建材店 代表取締役
鈴木徳光(すずきのりみつ)さん
「鈴木さんは日本での“お父さん”のような存在です」
ベトナム出身(日本在住歴9年)
ズォン・カオ・クエンさん
建設機械の操作を行うクエンさん
江戸川区「多文化共生のまち推進条例」を知っていますか?
この条例では、全ての人が国籍などの違いにかかわらず、互いの違いを認め合い、地域社会の一員として暮らせる社会の実現を目指しています。
多文化共生を実現するための区の取り組み
- 多文化共生のまちについての理解促進
- 国籍などが異なる方々の交流機会の創出
- 多言語や分かりやすい表現による行政情報の発信
ともに暮らす
多くの外国人が暮らす清新町の「清新プラザ自治会」では、文化交流イベントを行うなど、お互いの文化や習慣の違いを理解し、誰もが住みやすい地域をつくるための活動をしています。
「お互いが苦手な部分を助け合いながら活動しています」
インド出身(日本在住歴28年)
トータ・サイスリーダーさん
「違いを知ることでより良い地域づくりができています」
清新プラザ自治会会長
大脇知芳(おおわきちよし)さん
ともに学ぶ
日本語学習のサポートを行うボランティア団体「江戸川にほんごクラブ」では、学習を通じて、外国人との交流を深めています。
「中国の文化など私が教えてもらうこともたくさんあります」
江戸川にほんごクラブ
大内善之助(おおうちよしのすけ)さん
「ここに通うようになり、内向的だった性格が明るくなりました」
中国出身(日本在住歴5年)
朱万路(シュマンロ)さん
地域ではこんな取り組みも
区内で暮らす外国人との交流活動を行う地域の皆さんを紹介します。
TITL(一般社団法人 技能実習生生活支援機構)
ボランティアの方との交流の場となる農園づくりや、食文化を通じた大学生との交流支援など、技能実習生の生活を彩る活動を行っています。
ナマステ江戸川区
日本在住のインド人家庭への訪問交流(ホームビジット)や、インドの文化を紹介するイベントの開催など、日本とインドの交流の場を広げる取り組みを行っています。
外国人の暮らしをサポート 多文化共生センター
英語・中国語が話せる相談員がいます。オンラインでも多言語での生活相談ができます。また、日本語交流イベントなどを開催しています。
例えば…
- 江戸川区の生活のルールを知りたい
- 区役所や学校からの手紙の内容を知りたい
- 手続きのやり方が分からない
【電話番号】03-3877-3841
【時間】10時~16時30分(日曜日・月曜日除く)
【場所】船堀4丁目1番1号 タワーホール船堀3階(都営新宿線船堀駅徒歩1分)
今日から使える! やさしい日本語
やさしい日本語は、難しい言葉を分かりやすい言葉に言い換えるなど、話し相手に配慮した日本語のことです。外国人だけではなく、子どもや高齢者、障害のある方などにも伝わりやすい言葉です。
- Point1 難しい言葉は言い換える
言い換え例- 土足厳禁→靴をぬいでください
- 高台へ避難してください→高いところへ逃げてください
- Point2 外来語・オノマトペ(擬音語・擬態語)を避ける
言い換え例- ぐったりした人がいたら、スタッフに声をかけてください→体の具合が悪い人がいたら、ここで働いている人に言ってください
- Point3 敬語を使わない
言い換え例- 必要事項をご記入の上、会場へお越しください。→必要なことを書いてから、会場へ来てください。
本誌掲載の事業などの実施に当たっては、江戸川区議会の審議・議決を要する場合があります。