特集　地域を支える町会・自治会

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区内には275もの町会・自治会があることをご存じですか。その一つ一つが地域を盛り上げ、安全・安心な暮らしのために日々活動しています。今回は、そんな町会・自治会で活躍されている3人の方に話を伺いました。

平井小松川青年連絡会　石川靖之（いしかわやすゆき）さん

南篠崎町会　岸本友紀（きしもとゆき）さん

小島町会　下重和人（しもじゅうかずひと）さん（右）

まつりイベントを通して人とのつながりを

小松川平井地区の町会・自治会青年部が主催する青年カーニバル。長年運営に携わる平井小松川青年連絡会の石川靖之さんはこのまつりの魅力を語ります。

「青年カーニバルの最大の目玉はやっぱり万燈みこしかな」。連絡会員手作りのみこしを、力強いかけ声とともに青年たちが担ぎ、平井駅前の商店街を中心に勇ましく進む夏の恒例行事です。

今年で第43回を迎えたこのまつりですが、時代の移り変わりとともにやり方を少しずつ変えてきているのだそうです。

「みこしの周りにちょうちんが付いているでしょう。元々は夜に担いでいたんですよ。でも、もっと大勢の人に見てもらいたいという思いと、働き方や生活スタイルのことも考えて、まつりの時間を見直し、今は日中に担ぐようになったんです」

石川さん自身も、普段は仕事をしながら町会活動に携わっています。「町会活動は仕事が休みの土曜・日曜が中心。息抜きにもなるし、なにより人と付き合うことが好きなので、まつりの準備段階からみんなでワイワイやれることが楽しみです」

仕事と両立しながら町会活動を通じて人とのつながりを楽しんでいる石川さん。「近所ですれ違ってもあいさつがない地域って寂しいじゃないですか。こういったイベントなどでつながりをつくって、住民同士、気軽にあいさつができる環境を地域に築いていければ」と活動に対する思いを語ります。

まつり会場で模擬店の手伝いや来場者の案内をする石川さん

防犯地域の安全を自分たちで

ある日の夕方、東部地区にある南篠崎町会の岸本友紀さんは、青色回転灯をつけたパトロールカー、通称“青パト”を運転していました。町会の防犯パトロールは月2回。「順番に担当するので、私は年に2～3回担当します。青パトを運転するのに必要な警察署の講習も受講しました」と教えてくれました。

見回りコースは町会内をできるだけくまなく回るように心がけていると話す岸本さん。「公園や人通りの多い所は特に注意深く見るようにしています。子どもたちの見守りのほか、振り込め詐欺の注意喚起も行っていますよ」と、青パトのスピーカーから振り込め詐欺防止を呼び掛ける音声を流して走ります。

それだけではなく、街のあちこちにある防犯カメラも町会で設置しているとのこと。南篠崎町会では現在41台の防犯カメラを運用し、地域を犯罪から守る大きな役割を担っています。しかし「町会がどういうことをしているのか知らない方が多いと思うんです。こういう大事な役割を担っているということをもっと皆さんに広く知ってもらえたらと思います」（岸本さん）