特集地域まつりに行こう！

過去の地域まつりの様子
　（注）写真は前回のまつり開催時のものです。今年の開催内容と一部異なる場合があります。

区内各地で“4年ぶり”となる地域まつりが開催されます。数カ月前から多くの方が関わって準備を進めている「地域の一大イベント」―。裏で支えるまつり実行委員会の皆さんにお話を伺いました。

子どもたちが輝く晴れの舞台

「パレードなんかがそうだけど、子どもたちが一生懸命演奏して輝いている姿を見ると『あぁ良かったなぁ』って思うんです」と笑顔で話すのは第46回鹿骨区民館まつり実行委員会で、ゲームコーナーのリーダーを務める中川博喜（なかがわひろよし）さん。「まつりの運営は一日中忙しく疲れますが、子どもから大人までたくさんの人たちに楽しんでもらえるのがうれしいんですよね」

結婚を機にこの地域に引っ越してきた中川さん。20年ほど地域まつりに関わっているそうで「まつりが終わってテントの片付けをしている時に、ふと見た会場がシーンと静まり返っている。終わってしまった寂しさもありますが、何事もなく無事に終えられたと達成感を感じる瞬間でもあります」と運営側のやりがいを語ります。「その後、仲間と打ち上げに行くのがいつもの楽しみですね」

普段は会社勤めをしている中川さん。孫ができたら、「地域まつりに遊びにおいでと誘いたい」

地域まつりは一種の“まちおこし”

春と秋に多く開催される区内の地域まつり。歌・ダンスのステージや子どもたちのパレード、各種模擬店、ゲームコーナーなど楽しい催しが盛りだくさんです。中には魚のつかみ取りができるユニークなまつりもあるなど地域ごとの違いはありますが、どのまつりも人々の活気や笑顔であふれています。

「江戸川区は都心に程近い大都市だけど、地域まつりは一種の“まちおこし”だと思うんです。地域の人や子どもたちが集まり、みんなで大きなイベントをやって楽しい思い出を作る。子どもが成長する場でもあるし、地域まつりは本当にいいイベントですよね」とうれしそうに話す中川さんの目には、にぎやかなまつり会場の情景が浮かんでいるようでした。

まつりを通じて深まる地域の絆

「久しぶりの開催なので不安な面もありますが、部会や出店団体の皆さんと協力して、みんなが安心して楽しめるまつりにしたいです」。そう力を込めるのは第44回中央地域まつり実行委員会で模擬店部会の副リーダーを務める武田和歌子さん。部会の仕事は模擬店の出店場所の調整やまつり会場のごみ箱の管理などです。

ご自身の子どもが小さい頃から地域まつりに関わっている武田さん。今でこそまつりを運営する立場ですが、以前は子ども会関係で模擬店を出店していました。イカ焼きを売っていた時のこと、近所の方が晩ご飯のおかずとして買いに来てくれたそうで「お互いにご近所さんだって気付いてあいさつを交わすんですけど、そういうのってなんかいいですよね。まつりをきっかけに地域の絆が深まるというのかな」と目を細めます。「みんなで集まって手作りでやるからどこか懐かしくて温かい気持ちになる。地域まつりは江戸川区の大きな魅力の一つだと思います」

新緑がまぶしい、気持ちのいい季節―。区内の地域まつりにちょっと出かけてみませんか。