更新日:2022年1月28日
ここから本文です。
これまで江戸川区の施設におけるねずみやゴキブリ・ハエ・蚊などの有害生物対策は、定期的な薬剤散布による方法が主流でした。しかし、区の施設は乳幼児から熟年者まで幅広い世代の方や健康を害している方なども利用します。
そこで現在は、利用者の健康と環境への影響を最小限にとどめるため、薬剤散布を主体とした方法ではなく、IPM(アイピーエム)(総合的有害生物管理)の考えに基づいた害虫防除を実施しています。
(注)IPM(アイピーエム)とは、Integrated Pest Managementの略です。
IPMとは、害虫防除の手法の一つです。人の健康に対するリスクと環境への負荷を最小限にとどめるような方法で、有害生物を制御する管理方法を指しています。これまでは定期的に建物全体の殺虫消毒を行っていましたが、まず生息調査を行ってから発生している箇所に必要な措置を実施します。
建物内の利用状況を確認し、調査区域や対象生物の目標水準を設定します。
食料を取り扱う場所や、ゴミ置き場など、特に発生しやすい区域を中心に確認します。
目視やトラップによる調査や、利用者による聞き取り調査により、実際の生息状況を調べます。調査は、防除計画に基づき、毎月1回定期的に行います。
生息調査の結果を基に、必要な措置を実施します。その際、人や環境への影響を最小限にするよう配慮します。
措置を行った場所の効果判定を行い、目標の水準を達成しているか確認します。
特定建築物(注)では、「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」に基づき、当該建物の衛生的環境を確保するため、適切に維持管理を行わなければなりません。ねずみ等の防除についても、IPMの手法に基づく利用者の健康と環境に配慮した方法で実施しましょう。また、特定建築物以外の建物で、多数の人が利用する場合は、特定建築物と同様に建物の維持管理に努めましょう。
(注)特定建築物とは、「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」第2条に規定する、延べ床面積が3,000平方メートル(学校にあっては8,000平方メートル)以上で、その用途が事務所、店舗、学校等の建物をいいます。
このページを見た人はこんなページも見ています
お問い合わせ
このページは健康部生活衛生課が担当しています。
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください