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更新日:2023年7月14日

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金魚のふるさと江戸川区

江戸川区の金魚養殖は、明治30年代に平井に6軒、小松川に1軒の金魚養殖業者が移転し始まりました。その当時の金魚の養殖は本所、深川が中心でしたが、金魚の需要の増大により、その後、亀戸・大島・砂町方面に移っていきます。

大正12年(1923年)9月の関東大震災以降、需要の更なる増大と砂町方面の工業化に伴い、金魚の養殖は次第に地価が安く水が豊富な江戸川区に移ってきました。

第二次世界大戦が始まると、食糧難に伴う飼料不足や養殖池の耕地等への転用などにより、金魚はわずかに絶滅を防ぐ程度の状態となりました。しかし、関係者の努力により、金魚の品種の絶滅は防ぐことができたのです。

戦争が終わると金魚の養殖が再び盛んになり、海外へも輸出するようになりました。この頃には、区内の大規模な養殖家の復活と区外の養殖業者がほとんど卸専門となったことにより、江戸川区は全国有数の金魚生産地になりました。江戸川区は、奈良県の大和郡山市、愛知県の弥富市と並ぶ生産量を誇り、金魚の三大生産地と呼ばれるようになりました。

しかし、昭和30年代から江戸川区の都市化が急速に進み、水質の悪化や地価の高騰による固定資産税の上昇などにより、区内の養殖業者は他県へ移転したり転廃業するなどして徐々に減少し始めました。戦前の最盛期に23軒あった養殖業者も、昭和47年に17軒、昭和55年に6軒になり、現在(令和5年7月)では2軒になっています。養殖業者は減少していますが、昭和40年に開催された第1回全国金魚品評会で農林大臣賞を獲得し、その後、何度も全国大会で賞を獲得する技術は今でも脈々と息づいています。

江戸川区では、毎年7月に「金魚のふるさと江戸川区」として本区の金魚を広く紹介し、淡水養殖業の振興を図ることを目的に江戸川区特産金魚まつりが開催されています。このまつりは、金魚の展示・即売、金魚すくいなどいろいろな催しがあり、家族連れから愛好家まで区内外から毎年多くの方で賑わっています。

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