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更新日:2024年1月23日

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令和6年 江戸川区二十歳を祝う会の様子

令和6年1月8日(月曜日・祝日)、二十歳を迎えた皆様の人生の節目を祝し、江戸川区二十歳を祝う会を開催しました。
7,155名を代表してお二人の方が二十歳の抱負・決意を述べました。

二十歳の抱負・決意

吉野珠優さん

本日は二十歳を迎えた私たちのために、このような盛大な式典を開催してくださり、誠にありがとうございます。斉藤区長から温かい励ましのお言葉をいただき、大変うれしく思います。

今日この日を迎えることができたのは、多くの苦楽を共にした友人、お世話になった先生方、温かく見守ってくださった地域の方々、そして何より、深い愛情でここまで育ててくれた両親や家族の支えのおかげだと心から感謝しております。
成人年齢は十八歳になりましたが、私にとって二十歳という年齢は、人生の一つの大きな節目であり、多くの方もそのように感じているように思います。

私はこの江戸川区で生まれ育ちました。様々な思い出がありますが、その中でも高校一年生の時に、江戸川区の中高生海外派遣プログラムである「青少年の翼」に参加したことが強く印象に残っています。私はイギリスを訪れ、滞在中は一人でホームステイをしながら現地の語学学校でドイツやロシア、中国など世界中から集まった生徒たちと一緒に授業を受けました。
最初は自分の英語が伝わらないことを恐れて、なかなか現地の人と話すことができませんでしたが、自分の意見や考えを意欲的に話すクラスメイトに影響を受け、受け身になりがちな自分を変えたいと感じるようになりました。足りない英語力をジャスチャーや表情で補い、伝えたい強い気持ちをもって自分から進んで話しかけるようにしたことで会話を楽しめるようになり、不安な表情をしていた香港から来たクラスメイトには授業の内容を英語で説明できるまでになりました。新しいことにチャレンジするときには失敗を恐れ、不安になります。勇気を出して一歩踏み出したことで様々な国の人々と交流できるようになった青少年の翼の二週間は、前向きに挑戦する姿勢の大切さを実感するとても貴重な体験になりました。

現在私は、薬剤師を目指して、大学で学んでいます。薬剤師という職業を志したのは、小さい頃に担当してくれた薬剤師さんとの出会いがきっかけです。小さい頃、病気がちだった私に「いちご味のお薬ですよ」と優しく声をかけてくれたり、「アイスに混ぜて食べると良いですよ」とアドバイスしてくれたおかげで、薬への抵抗感が次第に薄れていきました。この経験から、患者さんの不安な気持ちを少しでも和らげたり、元気を与えられるような薬剤師になりたいという夢を抱くようになりました。

薬剤師になるために学ばなければならないことは多いうえにとても幅広く、大学では膨大な量の課題と厳しい試験に追われる毎日です。そうした中でも、同じ志を持って学ぶ仲間同士で励まし合い、得意な分野を教え合ったりしながら、日々、自分自身を奮い立たせています。
これからは実習も増え難易度も上がるため、大学での勉強は一層大変になっていきます。また、国家試験も控えているため、まだまだ道のりは険しいですが、青少年の翼を通して学んだ、何事にも前向きに挑戦し続ける気持ちを忘れずに、患者さん一人ひとりに親身になって寄り添える薬剤師になれるように励んでまいります。

江戸川区で二十歳を迎える約七千人の中には、学生として勉強中の人、すでに就職をして仕事に奮闘している人、まだ将来の夢を迷っている人などさまざまな人がいると思います。今後も壁に直面することはあると思いますが、ひたむきに頑張ってきた努力や経験、友達や家族と励ましあった日々など、たくさんの思い出が詰まった今までの二十年は、きっと私たちの支えになってくれることでしょう。

結びに、これまでの二十年間でいただいたたくさんの愛情や優しさを今度は私が届けられるように、これからも人との関わりを大切に日々精進することをここに誓い、二十歳の抱負といたします。

令和六年一月八日

吉野 珠優

荒川翼さん

本日は、私たちのためにこのような盛大な式典を開いていただき、誠にありがとうございます。今日に至るまで、私たちは本当に多くの人に支えられながら成長することができました。これまで一番近くで支えてくれた両親、家族をはじめ、友人やお世話になった先生方、地域の方々に深く感謝いたします。

私は水と緑に囲まれたこの江戸川区で生まれ育ちました。二十年間を振り返ると、何気ない日常の中に数えきれない程多くの思い出があります。特にその中でも、高校時代の生徒会活動での経験は、現在につながる大切なことに気づかせてくれるとても貴重な機会となりました。

私の通っていた高校は、全校生徒が全力で取り組む体育祭や文化祭等の行事が学校の名物でもあり、入学当初は当然毎年行われるものと思っていました。しかし、私が生徒会長になった高校2年生の春、新型コロナウイルス感染症の流行が急速な広がりを見せると、高校生活の様々な場面で制限を受けることになりました。ほとんどの学校行事の中止が決まった時は、当たり前だと思っていた学校生活があまりにもあっけなく奪われてしまったことに驚きを隠すことができませんでした。同時に、落胆する生徒たちの声や伝統のバトンを私に繋いでくれた生徒会の先輩方に対して、生徒会長としてとてもやるせない思いがありました。何か解決策はないものかと頭を悩ませながらも、これまでに経験したことのない状況のなか、自分一人の力ではどうすることもできない無力感に何度も苛まれ、諦めそうになる日々が続きました。

そんな私を救ってくれたのは、これまでともに学校生活を送ってきた生徒の皆と、いつでも親身になって生徒の話を聞いてくださる先生方の存在でした。私が全校生徒に向けて中止になってしまった行事の代替案を募集すると、生徒たちはこの状況でも何かできることはないか、自分たちが一番望んでいることは何かを考え、熱意ある様々なアイデアを私に伝えてくれました。そして先生方は、制約のある中でどこまでの要望が実現できるのか、変化する感染状況に応じて繰り返し相談に乗ってくださいました。そのおかげで、規模を縮小しながらも少しずつ行事が再開し始め、生徒たちのアイデアから生まれた全く新しい企画の開催にも成功しました。行事に参加した生徒達が「このまま何もできずに卒業するのかと思っていたけど、こんなに良い思い出を作ってくれてありがとう。」と直接伝えてくれた感謝の言葉は、今でも強く心に残っています。
私はこの時に、今まで当たり前だと思っていた日常の陰には、それらを支える人々の存在があることに気づくことができました。高校生活という場面で、私自身がその日常を支える一員として貢献できたことは何にも代え難い喜びになりました。そして、多くの人の声を形にすること、その場所で過ごす人の日常を支えることの魅力に気づきました。
そのような経験を経て、現在、私は衆議院事務局で国会職員として日々職務に励んでいます。日本中から様々な声が届き、人々の日常生活に関わる議論がなされる国会という場所で、その運営の一助となれていることに喜びを感じています。一方、まだまだ至らない点も多くあるため、今後は更に業務に関する知識や経験を積み、実務面、精神面ともに信頼される人間となれるよう精進を続けてまいります。

結びに、これからも今日まで支えてくれた両親や家族、友人、地域の方々への感謝の気持ちを忘れず、社会への益々の貢献と活躍をここに誓い、二十歳の決意といたします。

令和六年一月八日

荒川 翼

区民ニュース【令和6年1月20日公開】

令和6年1月8日、総合文化センターを会場に二十歳を迎えられた皆さんの門出を祝う「令和6年 江戸川区二十歳を祝う会」が行われました。

二十歳を迎え、笑顔と希望に満ち溢れた皆さんの様子をご覧ください。

 

 

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このページは文化共育部健全育成課が担当しています。

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