更新日:2024年11月5日
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第61号 みんなが快適に過ごせる“まち”にしよう!
身近にひそむマイクロプラスチック問題を学ぶ
2018年(平成30年)に江戸川区の葛西海浜公園がラムサール条約湿地に登録されたことを受け、自然環境保護への関心がますます高まってきています。しかし、ごみをポイ捨てすると、環境が破壊され、さまざまな生き物に悪影響を及ぼしてしまいます。
今回は普段何げなく捨てられたごみによって引き起こされる「問題」と、それをなくすための解決方法について考えていきましょう。
ラムサール条約とは…
1971年(昭和46年)にイランのラムサールで採択された、湿地の保全と賢明な利用を目的にした条約のこと。
皆さん知っていましたか?マイクロプラスチックがいま、深刻な問題になっていることを |
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マイクロプラスチックって何?
ポイ捨てなどで道路や川に捨てられたごみは雨風によって最終的に海に流れ着きます。こうしたごみにはプラスチック素材のものが多く含まれ、分解されずに直径5ミリ程のマイクロプラスチックになって海中に漂い続けます。
海に捨てられたプラスチックは
数百年間海に漂い続けるものもあるんだ
マイクロプラスチック問題をなくすために!
- マイアイテム
(マイバッグ、マイボトル、マイ弁当箱)を使おう! - 屋外で出たごみはおうちで捨てよう!
- ごみ・資源を出すときは、周りの道路や川・海に飛散したり、カラスにごみを荒らされたりしないような工夫をしよう!
- 清掃活動をしよう!
マイクロプラスチック問題の多くは、私たちの日常生活を見直すことで減らすことができます。使い捨てをなくす、繰り返し使う、リサイクルできるものか考えていく3R(リデュース・リユース・リサイクル)が大切になります。
川や海の環境を守るためにできることから行動しよう!
マイクロプラスチックは海の生き物や人体に悪い影響を与えます
魚がエサと間違えてマイクロプラスチックを食べてしまうと、炎症を起こしたり、摂食障害につながります。また、化学物質を吸着したマイクロプラスチックを小さい魚が食べ、その小さい魚を中型の魚が食べて…といった食物連鎖により、最後に魚を食べる私たち人体への影響も懸念されています。
プラスチックに関する新しいルールができました
使い捨てのスプーンやストロー等のプラスチック製品の削減を企業に求め、二酸化炭素の発生抑制やプラスチックごみを海へ流出することを防ぐためにプラスチック資源循環促進法が作られました(令和4年4月施行)。
レジ袋の有料化と同様に、今後ますます環境問題への関心が高まり、私たちの生活を見直していくことが求められています。
ラムサール条約湿地に登録された葛西海浜公園を有効活用しよう! |
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2018年(平成30年)に江戸川区の葛西海浜公園が東京で初めてラムサール条約湿地に登録されました。日本では52番目の登録になります。
地域の人々の生業や生活とバランスのとれた保全を進めるために、賢明な利用(ワイズユース)を提唱しています。
葛西海浜公園で観察できる水鳥たち
毎年数万羽がこの地にやってくる!
スズガモ
撮影:中村忠昌
カンムリカイツブリ
撮影:中村忠昌
他にも多くの水辺の生き物を観察できます
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東京駅から電車で15分の近さにあるこの公園では、周りに暮らす人々の生活と共存しながら自然が保全・再生されています。地域の人々や公園利用者、海の生き物が住みやすい環境を守っていくためには「ごみのポイ捨てをしない」ことや「マイアイテムを使う」など、身近にできることの積み重ねが大切です。
みんなで守っていこう!
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ご意見・ご感想をお寄せください。 江戸川区 環境部 清掃課 資源循環推進係 |
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