更新日:2026年10月1日
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特集 知ってほしい、里親のこと

さまざまな事情で親と離れて暮らす子どもを、自身の家庭に迎え入れ育てる里親制度について紹介します。
もくじ
里親とは?

里親制度とは、親の病気や虐待などのさまざまな理由で親と離れて暮らす子どもを自身の家庭に迎え入れ、温かい愛情を持って育てる制度です。
現在都内では、親と一緒に暮らすことのできない子どもが約4000人います。区内でも約250人の子どもが親と離れて暮らしています。
1人でも多くの子どもたちが、家庭により近い環境で生活できるように、温かい愛情を持って迎え入れてくれる里親が求められています。
親と離れて暮らす子どもの8割以上が施設などで暮らしています

(注)2025年3月31日時点(区内)。
さまざまな里親のかたち
- 養育家庭(里親)
原則18歳までの子どもを養育します。期間は数週間の場合や、親元に戻るまで、自立するまでなど、子どもの状況によりさまざまです。 - 養子縁組里親
特別養子縁組(注)を結ぶことを前提とし、成立するまでの間、子どもを養育します。 - 親族里親
両親の死亡などの理由で子どもを養育できない場合に、祖父母などの親族が養育します。 - 専門養育家庭
虐待・非行・障害などの理由で、特別なケアを必要とする子どもを養育します。
(注)法律上の親子関係を作る制度。
地域で子どもを育てる
区では、子どもの養育を里親家庭だけに委ねるのではなく、行政機関や学校などが連携して、地域で子どもを育てる環境を目指しています。
地域で支える

- 里親
- フォスタリング機関(注)
- 学校などの関係機関
- 児童相談所
(注)里親の募集や養育の支援など、継続的にサポートする専門機関。
里親の赤井さんご夫婦にお話を伺いました
我が家を明るく照らしてくれる存在です

養育家庭(里親) 赤井(あかい)さんご夫婦
時間をかけながら育んだ関係
私たちは3歳の女の子を養育しています。初めて子どもと会ったのは1歳の時。最初は私たちの顔を見るたびに泣いてしまい、この先我が家に迎え入れることができるのだろうかと不安でした。
週に2回くらいの頻度で、半年ほど子どもが暮らす施設に通い、時間をかけながら少しずつ子どもとの関係を深めていきました。外泊で初めて家に泊まった後、施設に戻った子どもが私たちから離れたくなくて泣いたことがあって。私たちを信頼してくれているのがすごくうれしかったことを、今でも覚えています。
成長を感じる日々
子どもを迎え入れてからは、家の中が明るくなって、私たちも笑顔で過ごすことがすごく増えました。親戚の家に連れて行っても、みんなにかわいがられて、いてくれるだけでみんなが笑顔になってくれるので、私たちもうれしいですし、里親になって良かったと思います。
子どもの感情も少しずつ豊かになってきて、拙いながらも自分の言葉で頑張って伝えようとしてくれているのを見ると、日々成長しているんだなと感じますし、これからも成長を見守っていきたいです。
周りに支えられながら
周りの方のサポートもとても助かっています。正式にお預かりするまでは定期的に施設に通う必要があり、養育が始まってからも保育園のお迎えなど仕事の調整が必要ですが、職場の理解もあり子どもを優先させてもらっています。また、通っている保育園でも、様子の変化にいち早く気付いて連絡いただけるので助かっています。
児童相談所やフォスタリング機関の方も、一緒に子どもの成長を見守ってくれる心強いサポーターです。定期訪問では、私たちの不安を聞いていただいています。すぐに相談ができる存在はありがたいですし、多くの方に支えられながら養育できていると感じています。

里親に関するイベントで自身の経験を語る赤井さん
里親の元で育った北村さんにお話を伺いました
里親になって困っている子どもを支えたい

里親家庭で育った北村(きたむら)さん
里親との生活
私は16歳から18歳までの3年間、里親さんの家庭で過ごしました。里親さんの家庭に行く前は施設で生活をしていて、「親ってどんな存在なんだろう」「家族の温かさを知ってみたい」という思いを持っていました。
里親さんとの生活が始まり、初めの頃は気を使いながら過ごしていました。「預かってもらっている」という気持ちが強く、嫌われてしまったらこの家にはいられなくなってしまうと思い込んでいたからです。
ある日、里親さんとじっくり話す機会があり、里親さん自身の過去のつらかった経験を話してくれたことがありました。それから、私も里親さんには自分の本音を素直に話してもいいのかなと思えるようになりました。また、悩みを聞いてほしい時に、里親さんがいつでも近くにいてくれたことは心強かったですし、すごく安心感がありました。
困っている子どもに寄り添いたい
小さい頃から、将来は子どもに関わる仕事をしたいと思っていて、以前は保育士として働いていました。私自身、子どもの頃から孤独や寂しさを感じていたので、自分が関わる子どもにはそういう思いをしてほしくなくて。子どもたちが笑顔でいてくれることが、私にとってはかけがえのないことでした。また、私も里親をやってみたいという思いもあります。血がつながっていなくても“親の存在”があるだけで心強いので、困っている子どもに寄り添ってあげたいです。
- Q
里親になるのに資格は必要? - A
所定の研修を受け、子どもの養育が可能な環境があるなどの要件を満たせば、特別な資格は必要ありません。
- Q
共働きや子育ての経験がなくても大丈夫? - A
共働きの方でも大丈夫です。また、里親登録前に研修を実施する他、不安な点は児童相談所などで相談できます。
- Q
子どもを預かる期間はどのくらい? - A
子どもが自立するまでの十数年間にわたる場合や、数日から数週間の一時的な預かりの場合など、里親家庭の状況に応じて決定します。
里親になるまでのステップ
STEP1 説明会・個別相談
児童相談所で行っている説明会や個別相談に参加します
STEP2 研修・審査・登録
研修受講後、家庭調査や審査が行われ、里親に登録されます
STEP3 子どもの紹介・交流
家庭の希望や状況に応じて子どもを紹介し、一定期間交流します
STEP4 受け入れ
里親や子どもの意向などを踏まえて、受け入れが始まります
里親家庭へのサポート
交流
研修や里親同士の交流会などがあります

経済面
子どもの生活費や教育費などが支給されます

相談
児童相談所やフォスタリング機関などに相談できる他、定期訪問を行います
里親について聞いてみませんか?〜10月は「里親月間」です〜

養育家庭(里親)体験発表会~里親を知る日、考える日~

【日時】10月17日(土曜日)10時~12時30分
【場所】タワーホール船堀4階研修室
【内容】現役里親によるトークセッション、映画『1640日の家族』の上映
【定員】50人(申込順)
【申し込み】前日までに区ホームページまたは電話(下記)で
(注)一時保育あり。詳しくは区ホームページをご覧ください。
里親説明会

【日時】
- (1)10月23日(金曜日)18時30分~19時
- (2)11月28日(土曜日)10時~10時45分
【場所】
- (1)オンライン(Zoomを使用)
- (2)区児童相談所
【定員】各10人程度(申込順)
【申し込み】前日までに区ホームページまたは電話(下記)で
問い合わせ
里親支援係 電話:03-5678-1810
本誌掲載の事業などの実施に当たっては、江戸川区議会の審議・議決を要する場合があります。




