更新日:2024年9月27日
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被爆者らでつくる親江会が証言映像集を制作
区内在住の広島・長崎の被爆者らでつくる団体「親江会」が、会員が当時の体験や惨状などを語ったDVDを制作しました。被爆者の高齢化が進む中、被爆の悲劇が風化されることのないよう、被爆者自身による証言を映像に残そうと企画されました。
「ヒロシマの証言」と「ナガサキの証言」
DVDのタイトルは「ヒロシマの証言」と「ナガサキの証言」で、会員にインタビュー形式で収録しました。一度封じ込めた記憶を再び思い出すのは苦しみを伴いますが、証言者は後世へ伝えようと残された人生をかけて語っています。その一人、宮川武志さんは4歳9か月の時に自宅の防空壕で被爆。自宅は爆心地からわずか1.7キロメートルの広島市観音本町にありましたが、奇跡的に一命を取り留めました。瓦礫だらけの町にやけどした人や倒れている人があふれていました。宮川さんも妻や息子、娘にも話すことを避けてきましたが、インタビューでは当時を振り返り、「二度と原爆を使って欲しくない」と訴えています。
親江会会長山本宏さんは、「自分のように当時のつらい体験を口に出せない人も多い。言葉にしたその人の姿を残すことは、その家族にとっても意味のあることです。戦争を知らない世代にも観ていただき、一瞬にして多くの命を奪った核兵器について考えるきっかけにしてもらいたい」と話しました。
区内の図書館での公開
令和6年9月30日から区内の図書館(コミュニティ図書館2館と子ども図書館を除く)で公開(貸出可)となります。
詳細は各図書館にお尋ねください。
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