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更新日:2023年11月3日

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国際アンデルセン賞受賞

作品の多くが文学賞に輝き、世界にも多くの読者を持つ角野栄子は、2018年、児童文学の「小さなノーベル賞」とも呼ばれる「国際アンデルセン賞」の作家賞を受賞しました。
アテネで行われた授賞式のスピーチで角野は、幼い頃、父の膝で聞いた昔話、ブラジル渡航など作家人生の原点を振り返るとともに、「読んだ瞬間から、読んだ人の物語になって生き続ける」物語の素晴らしさ、難しい時代にこそ生きる力を与えてくれる、物語への思いを語りました。

国際児童図書評議会(IBBY)による選評

日本を代表する卓越した作家、角野栄子の作品には、言いつくせないほどの魅力と思いやりと情熱がある。
世界中を旅してきた角野だが、その物語は深く日本に根差し、じつにさまざまな、思いもよらない人々であふれた日本という国を見せてくれる。
角野の描く女性たちはひときわ自立心が強く、大胆だ。
どんな困難に出会っても、忍び寄る自己不信にとらわれることなく対処法を見つけていく。
人々が本の中に、自分たちを元気にして楽しませてくれるような少女や女性を求める今の時代にふさわしい作品なのである。

(選考委員長パトリッシア・アルダナ 選評の一部を抜粋)

  • 1935(昭和10)0歳 東京、深川に生まれる
  • 1938(昭和13)3歳 江戸川区北小岩に住居を移す(23歳まで過ごす)
  • 1940(昭和15)5歳 生母が病死
  • 1941(昭和16)6歳 父が再婚。太平洋戦争開戦
  • 1944(昭和19)9歳 山形県に学童疎開
  • 1945(昭和20)10歳 千葉県に疎開。終戦
  • 1948(昭和23)13歳 東京へ戻る。大妻中学校2年に編入
  • 1953(昭和28)18歳 早稲田大学教育学部英語英文学科入学。龍口直太郎ゼミを受講
  • 1957(昭和32)22歳 大学卒業。紀伊国屋書店出版部に勤務
  • 1958(昭和33)23歳 結婚
  • 1959(昭和34)24歳 ブラジル・サンパウロ市に2年間滞在
  • 1961(昭和36)26歳 ヨーロッパ、カナダ、アメリカを経由して帰国
  • 1966(昭和41)31歳 長女リオ誕生
  • 1970(昭和45)35歳 ブラジルでの体験をもとに書いた処女作『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』を刊行
  • 1982(昭和57)47歳 『大どろぼうブラブラ氏』で第29回産経児童出版文化賞大賞受賞
  • 1984(昭和59)49歳 『ズボン船長さんの話』『わたしのママはしずかさん』等で第6回路傍の石文学賞、『ズボン船長さんの話』で旺文社児童文学賞、『おはいんなさい えりまきに』で第31回産経児童出版文化賞受賞
  • 1985(昭和60)50歳 『魔女の宅急便』(福音館書店)で第23回野間児童文芸賞、第34回小学館児童出版文化賞受賞
  • 1986(昭和61)51歳 『魔女の宅急便』IBBYオナーリスト文学賞受賞
  • 1989(平成元)54歳 『魔女の宅急便』スタジオジブリ長編アニメーション映画化(監督:宮崎駿)
  • 1993(平成5)58歳 ミュージカル『魔女の宅急便』舞台化(蜷川幸雄:演出、宇崎竜童:音楽)
  • 1998(平成10)63歳 継母死去、父死去
  • 2000(平成12)65歳 紫綬褒章受章
  • 2001(平成13)66歳 鎌倉へ転居
  • 2011(平成23)76歳 第34回巖谷小波(いわやさざなみ)文芸賞受賞
  • 2012(平成24)77歳 ミュージカル『ズボン船長さんの話』舞台化(企画:アークスインターナショナル)
  • 2013(平成25)78歳 東燃ゼネラル児童文化賞受賞
  • 2014(平成26)79歳 旭日小綬章受章。『魔女の宅急便』実写映画化(監督:清水崇)
  • 2016(平成28)81歳 『トンネルの森 1945』第63回産経児童出版文化賞日本放送賞受賞、『魔女の宅急便』がイギリスのサザーク・プレイハウスで舞台化
  • 2017(平成29)82歳 ミュージカル『魔女の宅急便』再舞台化(企画:アークスインターナショナル)
  • 2018(平成30)83歳 国際アンデルセン賞作家賞受賞。江戸川区区民栄誉賞受賞
  • 2019(平成31)84歳 エイボン女性年度賞2018大賞受賞
  • 2023(令和5)88歳 魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)開館

国際アンデルセン賞受賞

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